2017年4月5日

恐ろしい毒グモの話

野生のカンガルーが出没するような田舎環境に住んでいると、虫に刺されたり何かに噛まれたりということは良くあることです。庭の草取りや落ちた枝を集めたりした後に、「おや何かにか刺されたな、液体ムヒでも塗っておこうか」ということはしょっちゅうあるんです。

もともとアレルギー体質でもありますし、虫に刺されると赤く腫れ上がって痒くなり、気が付かないうちに掻きむしって化膿したりすることもあります。

ところが、刺したのが蚊やブヨやダニなんかじゃなくて、毒グモだったらどうするか?

今日は恐ろしいニュースが新聞に載っていました。

あるメルボルンの男性が、ヴィクトリア州北西部の小さな町に住む親戚を訪ねていた時、何かに刺されたそうなんです。赤く腫れて痒くなったから気がついたそうですが、すぐに具合が悪くなりました。

ところが週末のこと、小さな田舎町には土日でも駆け込める救急医療施設はなくて、月曜日まで待ったんですって。

月曜日に診察を受けて直ぐ、緊急手術で刺された右脚を切断。それからヘリコプターでメルボルンの救急医療で有名なアルフレッド病院に搬送されて、そこで左脚も切断。身体は人喰いバクテリアにどんどん蝕まれていたそうです。

現在も危篤状態。腎臓は両方とも機能停止。人喰いバクテリアはまだ駆除できておらず、両腕を切断する必要があるかもしれないそうです。

刺したのは、「ホワイトテール」と呼ばれる毒グモでした。

ホワイトテール

オーストラリアの毒グモで有名なのは、「レッドバック・スパイダー(和名: セアカゴケグモ)」と呼ばれるやつと「ファネルウェブ・スパイダー(和名: ジョウゴグモ)」のうち特にシドニー周辺に多く生息しているという「シドニー・ファネルウェブ・スパイダー」の2種類です。

ただし、メルボルンではもっぱら背中に赤い模様のある「レッドバック」が一番の毒グモという認識だったんですが、「ホワイトテール」も要注意なんですね。

レッドバック

オーストラリアの毒グモを知る良いチャートを見つけましたのでご紹介します。詳しいことは、こちらの http://www.spiders.com.au で勉強できます。


オーストラリアに来て間もない方は、毒グモや毒アリのことはご存知ではないでしょう。毒性は低くても、巨大なアリや真っ黄色のワスプ(スズメバチ)なんぞに刺されたら大変な痛みですよ。私は洗濯物に紛れ込んでいたワスプに刺されて大変な思いをしたけど、あれから20年以上経ちますがいまだに跡が残っています。

うちの息子も巨大アリ「ブルアント」や飛びついて刺すアリ「ジャンピングジャック」やワスプに刺されたことがあります。トランポリンや滑り台の下でやられたんです。

小さいお子さんがいらっしゃる方はお気をつけください。

続報です。

その後の報道によると、両脚切断ニュースの男性の人喰いバクテリアですが、毒グモに刺されたためではないとのこと。虫刺されを掻きむしったような跡があるんだそうですが、毒グモの毒で四肢を失うような感染を起こすことはないんだそうです。

じゃあ、何処でどういう感染?

もっと怖いじゃないの!

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