やはりね、心の中に思い悩むことがある人は、一人で考えているよりも誰かに話した方が気持ちが楽になることが多いです。話をするだけで気分が違って来ますから。
娘は、いつもやっているアルバイトで帰って来たんです。知人のLさんが「マルンダ・フェスティバル」というイベントで毎年お料理の実演ショーをされるんですが、そのアシスタントの仕事です。
マレーシアからの移民のLさんは会計士ですけど、様々なイベントでお料理の実演ショーをされているんです。娘はハイスクールの頃からLさんのアシスタントとして働いて来ました。心理カウンセラーになってからも、楽しみとして続けるかもしれません。
私は昨日は行かなかったんですけど、昨年は夫と一緒に見に行って、ショーの途中から声が出なくなったLさんに代わってうちの娘がマイクをつけてステージ上で話をするのを見ました。
うちの娘は、小学生の頃から様々な不安障害の症状で苦労したんですが、ハイスクールの終わり頃にはパニック障害で家から出られなくなりました。人が大勢集まる場所になど行くことが出来なくなっていた時期も長いんです。
そんな娘が、お料理の実演ショーのステージで大勢のお客さんを前にして上手に話をしているのを見て、私は感激して涙が出たんですよ。
実演ショーが終わって片付けが始まった頃、娘が私のところに来て言いました。「お母さん、私すごいでしょ!人前でなんて喋れなかったのに!私変わったでしょ?」
「すごいわよ!誇りに思うわよ!」そう言いながら涙ぐむ私を見て、娘がうちの夫に写真を撮って欲しいと頼みましてね、夫が撮ってくれた写真がこれです。その写真をフォトグラファーの義弟(夫の弟)がフレームに入れてクリスマスにプレゼントしてくれたのでした。
この写真、一年間毎日のように見て来ましたけど、今気づいたんですが、よく見ると私の顔には火傷の痕がありますね。
白玉団子を油で揚げていたのが破裂して、顔面に熱い油を浴びて病院に運ばれたのは、たしか昨年の8月。この写真を撮ったのは、その3か月後です。火傷痕は今でも残っているんだから、3か月後じゃあ火傷痕が目立つのは仕方がないですね。
娘と一緒に撮ってもらったこの写真は、見る度に白玉団子のせいで油びたしになったキッチンの掃除の大変さも思い出すことになるでしょう。
掃除は大変だったのよ!
油だからただ拭き取るだけじゃあ終わらないわけですよ。油は、床にもキャビネットにも壁にも天井にも窓にも、キッチン中に飛び散っていましたからね。
ダイソーで買ってきた激落ちくんのアルカリ電解水のスプレーとワイプでどれほど助かったか!
白玉団子破裂火傷事件は今では笑い話になっていますけど、あの事件に関連するエピソードもいろいろあってね。
例えば、うちの夫が病院まで電車で来てくれて病院から一緒に帰るということだったのに、電車を乗り間違えて南の方の駅に行ってしまい、病院から夫を迎えに行ったら、車に乗り込むなり私の火傷については「具合はどうか」とも「何が起きたの?」とも何も言わず、迎えを待っている間に食べたラム肉のケバブが美味しかったという話を延々とするので呆れるやら腹が立つやらで。
それも今では笑い話になっていますけど。
家に帰ってキッチンの惨状を見て初めて、うちの夫は火傷のひどさに気がついたんだそうですよ。顔は翌日には茶色になりましたから、夫はそれを見てショックを受けていましたが、可哀想な私を一人家に残し、義妹(夫の妹)達と一緒にシドニー旅行に出かけたのでした。
とことん運が悪い私です。私だってシドニー旅行に行きたかった。
これをお読みの皆さんの中に白玉団子を油で揚げてみようかと考えている方がいらっしゃったら、顔面火傷と大掃除のリスクを覚悟の上でおやりくださいね。
hiroko ‼️様
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