2024年11月5日

杖と腐りかけのオレンジ

体重が激増しているうちの夫のために、最近はパンもケーキも焼かないようにしています。

仕事から帰って来ると何か食べたくてたまらない夫は、そういう物が家にあると食べてしまいますからね、晩ご飯の前に。

そして、晩ご飯の後にも。

夫自身も何とかしないといけないとは感じているようで、パンを食べられなくても不満は言いません。不満を言うどころか、せめて10キロ減量して体重2桁を目指すと言いましたよ。

昨日は晩ご飯を食べた後、散歩に行ってくると言って出かけました。買い物バッグを持って帰って来たので、スーパーまで行って来たようでした。

アーモンドとオレンジを買って来ていました。おやつに食べようと思ったのでしょう。「ヘルシーなおやつは大変よろしい」と思ったら、チーズとクラッカーも買って来ていました。

チーズとクラッカーはねえ、塩分及びカロリーの両方でヘルシーなおやつではないんですよ。アーモンドだって食べる量が多過ぎると良くないんですけど、オレンジは良いです。

ところが、

夫が買って来たオレンジを見た瞬間に私は気が付いたんですが、腐っている部分があったんですよ。

オーストラリアでは、八百屋でもスーパーでも果物や野菜は山積みで売られていることが多いですが、古いのと新しいのを混ぜて売っていますからね、買う時に良く見て選ばなくてはいけないんですけど。

夫には見えないのだった…

「もうボクは果物を買わない方がいいですね」と言いました。

文字は読めるのに、見えていないことがたくさんあります。野菜や果物は、私が一緒に買った方がいいでしょう。


最近、うちの夫は杖を使い始めたんですよ。

目の検査に行こうかなあと何度も言っていたので、さらに見えなくなって来たんだろうとは思っていましたが、検査をしてもらったところで出来ることは何も無いのでしてね。

「確かに視細胞が死んだ部分が広がっていますね」と病気の進行を確認してもらうだけです。

それでも検査に行こうかなあと考えているということは、気になるほど見えなくなって来ているんでしょう。

先日は、友人達と釣りに行った時にガソリンスタンドでコンクリートの地面の出っ張りが見えずに転んで胸から落ちるというアクシデントがありました。

真っ昼間の明るいガソリンスタンドで転んだというのがショックだったようですが、あまり明る過ぎても見えにくいということはあります。コンクリート地面のデコボコは見えにくいですからね。

見えにくくても私には見えますけど、夫には見えないそうです。

薄暗いとほぼ何も見えなくて、暗闇を歩くのと同じくらいの感じらしいですよ。そういう時には杖が役に立つとだろうと思って、杖を使うことを勧めていたんですけど、ついに使い始めたんです。

義母(夫の母親)が持っていた普通の木製の杖をもらったんですが、私は白色に塗ったらどうかと言っています。白い杖だと周囲の人達も注意してくれますからね。

しかし、白い杖はまだ使いたくないようです。その気持も分かります。

出来るだけ親切にしてあげなくちゃあいけません。


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