2022年8月14日

映画「13人の命」

最近めったに映画もTVドラマも見なくなった私ですが、先日うちの夫と息子が見ていた映画がちょっと気になったのでキッチンからチラチラと見ていたら、いつの間にか引き込まれてしまいました。

「Thirteen Lives」(邦題:13人の命)という映画です。アマゾンのプライムビデオで見ることが出来ます。オーストラリアでは映画館ではやっていなくて、プライムビデオでしか見ることが出来ないようです。

タイの北部、ミャンマーとの国境に近い山岳地帯にあるタムルアン洞窟で地元のサッカークラブの少年12人とコーチ1人が遭難した事故は皆さんもご存知だと思います。

2018年の6月23日のことでした。

少年達は、以前にもこの洞窟を探検したことがあったそうです。この日は、サッカーの練習が終わった後で、チームメイトの誕生日をお祝いするという目的で洞窟に入ったそうです。

乾季には水がない洞窟ですが、6月は雨季です。少年達が洞窟に入った後で大雨が降り、洞窟内に大量の水が流れ込んで水位が上がり、少年達は洞窟内に閉じ込められてしまったのでした。

このニュースは、事件発生から18日目に奇跡的に全員が救助されるまで、ABC放送のニュースにかじりつくようにして毎日見ていましたから良く覚えています。2人のオーストラリア人ダイバーが救助活動において重要な役割を果たしたこともあり、連日ほぼライブで報道されました。

この映画は、この洞窟遭難事故と救助活動のことを描いているわけですが、大きなニュースになった事件を題材にしたこの手の映画は「大体こんなもの」というイメージがありますので私は期待していなかったのですけど、すっかり引き込まれてしまいました。

さすがはロン・ハワード監督です。

救助活動には世界中から洞窟ダイバー達が集まりましたが、映画では英国洞窟救助協会のダイバー数人と、麻酔医でもあったオーストラリア人ダイバーのリチャード・ハリス医師、そしてタイ海軍のダイバー達の活躍が描かれます。

もちろん救助に協力したタイの人々のことも描かれていますよ。アメリカ軍も救助に協力しているんですけど、アメリカ軍関係者はほんの少し登場するだけです。

ハリス医師のダイヴィングパートナーで、翌年ハリス医師とともに「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」という国民栄誉賞を受賞したクレイグ・チャレンさんをはじめとする他のオーストラリア人ダイバー達や、他の国からやって来たダイバー達は登場しません。

実際には、救助に携わった外国人ダイバーだけでも100人以上いたと聞きますけど。仕方がないですね、これはドキュメンタリー映画ではありませんから。

有名な俳優が出演しています。少年達を最初に発見する英国人ダイバー2人をヴィーゴ・モーテンセンとコリン・ファレルが演じています。ハリス医師を演じているのは、オーストラリア人俳優のジョエル・エジャトンです。

余談ですが、この俳優の名前をジョエル・エドガートンと表記しているのをよく目にしますけど、エジャトンですよ。「エ」を強く発音します。

それはともかく…

少年達を麻酔で意識を無くした状態にして救助するシーンは、全員が無事に救助されたと知っているのにハラハラ・ドキドキします。

映画ではあっという間に救助されますが、実際には一人救助するのに3時間もかかっているんですよねえ。洞窟内の最も狭い箇所は、一人の身体がやっと通るくらいだったと聞きますけど、真っ暗闇で、ライトを付けてもすぐ目の前さえ見えない、しかも水には流れがある、そんな場所を少年を抱えて潜っているんですからね。命がけの救助に当たった皆さんに敬意を表します。

救助活動ではタイ人のダイバーが一人殉職していますが、後日この救助活動中の怪我が元でもう一人亡くなられたことを初めて知りました。

この手の映画のよくあるタイプの映画になっていないのは、やはり監督や脚本家の力と、タイの映画関係者の力と、俳優やスタントダイバー達の演技のおかげでしょう。

なかなか良い映画でした。

この救助活動についてのオーストラリアABC放送のレポートも興味深いです。



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