強風が吹き荒れた昨日、私達家族が住む地域では全く被害はありませんでしたが、各地で屋根や看板が吹き飛ばされたり、木が倒れたり大きな枝が落ちたりして、多くの被害が出たようです。
そして、最もお気の毒だったのは、ヤラバレーのブラックスパー(Black Spur)と呼ばれる道路を運転中に、倒木に直撃されて亡くなった方がいたというニュースです。
ブラックスパー(Black Spur)と呼ばれる道路は、私達家族がかつて住んでいた街ヒールズビル(Healesville)からナーバソン(Narbethong)という街を結ぶ曲がりくねった道路です。
息を呑むほど美しい緑の森の中にあります。
森は、まっすぐに伸びたユーカリの大木と温帯雨林特有のシダとのコントラストが見事なのですが、数え切れないほど生えているこうした大木の1本が強風で倒れ、それが運悪く1台の車を直撃したのです。
このニュースを聞く少し前、我が家の上を救急のヘリコプターが飛んで行きましたが、あれは頭に重傷を負った子供を、メルボルンのロイヤル・チルドレンズ・ホスピタルに運んだヘリだと思います。
もう一人の子供は、軽症だったため救急車で同じ病院に運ばれたと言っていました。
また、運転していた成人の男性は、メルボルンの救急外傷病院であるアルフレッド・ホスピタルにヘリコプターで運ばれました。しかし、もう一人が、つぶれた車の中に閉じ込められたままだとニュースでは言っていました。
高さ30メートルの大木につぶされた車の様子をニュースサイトで見て、これはちょっと厳しいのではないかと思いましたが、助手席に座っていた成人の女性は亡くなったそうです。
彼らは四人の家族でした。
お父さんが運転し、お母さんが助手席に、二人の子供が後ろの座席に座っていたのです。
一瞬の出来事です。
木が倒れるのが、わずか1秒でも違っていたら。
なんという不運…
本当にお気の毒でしかたがありません。
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