インドのある農村で、村の女性と子供達を守るために団結した「グリーンギャング」と呼ばれるグループのニュースを読んでエールを送りたくなりました。
彼女達は、繁栄と平和の色だから選んだと言う緑色のサリーを着て活動することから「グリーンギャング」と呼ばれているそうです。家庭内暴力、男達のアルコール依存やギャンブルなど、彼女達の命を危険にさらしている問題を根絶することを使命に活動しています。
彼女達が暮らすインド北部の小さな村では、女性として生まれることは不運を意味していました。
女性が行きていくには、あらゆる側面からの問題に直面します。結婚後は、ただ一つの場所に閉じ込められ、夫の家族に従って生活しなければなりません。そして、多くの女性達は、夫からの暴力に苦しみます。家庭内暴力は、小さな農村では風土病のようなものなのだそうです。
また、男達が飲酒やギャンブルで収入を使い果たすなど、この村の女性達は苦しみ続けていました。
しかし、家族以外の者と会話することもなく、家庭内暴力に怯える女性達は、こうした苦しみも耐えるしかありませんでした。
ところが、
ある時、大学生のグループが村を訪れ、彼女達に女性の権利について教え始めたことから全てが変わり始めたのだそうです。
彼女達は自分の名前の書き方を学び、銀行口座の開設方法や警察に苦情を申し立てる方法を学び、見知らぬ他人と話をする方法を学びます。
彼女達は、団結することで問題に立ち向かうようになりました。
家事をしている時の服から緑色のサリー姿に変わると、集団で村を歩き回り、男達の悪い行動を罰するようになりました。男達が集い収入を奪い合っているギャンブルの巣穴を襲撃したり、妻を暴行する夫や酔っぱらいを警察に申し立てて逮捕させたりしました。
警察は「グリーンギャング」のような団体が関係していると、申し立てを以前よりも真剣に取り扱うようになりました。
「グリーンギャング」の存在は、自家製の酒瓶を破壊する彼女達の動画がソーシャルメディアで広まったことで広く知られるようになったそうです。緑のサリーを着た女性達が、大きな棒で酒の瓶を叩き割る姿は爽快です。
今では、大きな棒を振り回すような極端な手段に頼る必要はほとんどないそうです。彼女達が悪徳を根絶することに真剣であることを、村の人々が理解しているからです。
グループの女性達は、その教えを地域の他の村々にも広め、「グリーンギャング」のネットワークは地元の警察とも関係を築いています。
緑のサリー運動が始まる前には、ほとんど家を出たこともなく、夫からの暴力に苦しみ、ベールの覆いの下で生きていた女性達が、最近は村を歩き回り、若者に飲酒とギャンブルの危険性について話しているのです。
彼女達は団結しています。団結が彼女達を強くしています。強くなった今、男性達は彼女達を軽んじるわけにはいきません。
つらい状況や不公平をただ耐えているだけでは、物事は変わりません。
行動を起こす事が重要です。
そしてね、やはり団結は力なのです。
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