オーストラリアと日本の文化の違いにはすっかり慣れたはずの私ですが、今でも時々びっくりするようなことを目撃します。
食べ物に関することは良くあることで、これまでにも何度か記事にしましたが、桃を毛の生えた皮ごと食べるというのも違いの一つ。
お店で売られている桃を、洗いもせずに、もちろんリンゴのように服でゴシゴシするようなこともなく、そのまま子供に食べさせているのをスーパーで目撃した時には目を疑いましたけど。
私、大学生の頃に桃の農家や桃の選果場でアルバイトをしたことがあるのですがね、農場で収穫されてから消費者の手に渡るまでには、人に手はもちろんのこと色々なものに触れているのでですね、やっぱりきれいな水で洗ってから食べるのがいいんじゃあないかと思いますよ。
私も最近は皮ごと食べるようになったのですが、必ず桃の毛を落とすようにしっかり洗ってから食べます。
スーパーや八百屋さんで、果物をつまみ食いする人が多いオーストラリア。
確かに、果物を買う時には味見をしてから買いたいと思う気持ちは分かります。味見するのは消費者の権利であるかのように、山積みされた葡萄とかチェリーとか、ミカンの季節になるとミカンの皮をむいでまで、皆さん平気で味見をしてます。
そして、味見というかつまみ食いは、果物には限らないのだということを最近知りました。
いつも野菜や果物を買っているイーストランド・ショッピングセンター内の八百屋でのこと。幼い男の子を連れた30歳代と思われるお父さんが、野菜を買っていました。男の子はお行儀よくトロリー(ショッピングカート)の子供用シートに座っておりましたが、マッシュルーム売り場を通っていた時、ひょいと手を伸ばしてマッシュルームを一つ手に取ると、そのまま口に入れてむしゃむしゃと食べたのでした。
お父さんは何も言いませんでした。
いや、いいのよ、幼い子供のことだし。
しかしね、山積みになっていたマッシュルームには、あの黒い堆肥というか培地というのかマッシュルーム・コンポストが付いているじゃないですか。
あの黒いコンポストをきれいに取り除くことなく、そのままスライスして料理に使う人も多いけど、
私はコンポストは食べたくない!
それに、他の誰かが触っていたかもしれないのよ。
思わず「Oh dear!」と声が出た私は、そのお父さんと目が合いましたけど、その表情からは何も感じませんでしたので、黒いコンポストが付いているマッシュルームを一つ取ってそのまま食べるという行為は、全く驚くには値しないことだということなのですね。
私だったら「それは食べちゃダメよ!」と言っていただろうなあ。
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