2018年12月12日

ホーダー気質とゴミ屋敷

「ホーダー(Hoarder)」というのは、物を捨てられない&片付けられない人のこと。どんどん物を収集し、ため込んで、自分が住んでいる住居をゴミ屋敷にしてしまう人のことです。

溜め込んでいるものは、他人から見ればゴミやガラクタと思われるものが多いのだけど、本人にとっては大切なものであったり意味のあるものであったりするので捨てられない。

こうして、住居は生活が困難になるほど軌道を逸した状態にまで物で埋め尽くされて行くのです。

「ホーダー」は「強迫性ため込み症」とも呼ばれ、強迫性障害の一つ、つまり病気であると理解されるようになって来ました。

物が捨てられなくなる理由は様々ですが、何らかのトラウマが引き金になって生じることが多いそうです。依存症と似た問題もあるようです。

「ホーダー」は物を集め、取っておくことで安心感を感じます。欲しいものを手に入れて、多くの持ち物を所有することは「もしもの時の備え」なのですから、備えなしでは不安になるのです。

そうして自分が所有することになった物は、いつか必要になる時が来るかもしれないと思うから捨てられませんし、片付けられないというのは遺伝子レベルの能力の問題であるとも言われます。

うちの夫には「ホーダー気質」があるのです。

昨日ですね、探しものがあって久しぶりにガレージに入ったんですが、前回見た時からさらに凄いことになっていました。

夫は、「何かが必要だ、買いたい、欲しい」という状況で衝動が抑えられないところがありますので、特に双極性障害2型の「躁期」であったと思われる頃は、非常に高額な物でもヘッチャラで買ってしまうので困りました。

いつか必要になる時のために何も捨てませんし、整理整頓能力も非常に乏しいので、溜め込んだ物がその整理整頓能力を超えた量になった後は、片付けようともしません。

さらに、人助けが大好きな夫は、知人が処分に困っている物をもらって来てあげるのです。壊れた屋外用ヒーターとか、壊れた屋外用の大きな日傘とか、古い家具とか、コミュニティー活動のために買った紙コップやスティック砂糖などの余り物とか、そうしたものがどんどん我が家に溜まっていくのです。

書斎にある夫のデスク周辺と車が3台入る大きなガレージは、「ゴミ屋敷」と聞いて思い浮かべるレベルに近い状態です。

私は片付けが得意だし、ものを処分することも上手です。捨てるといいう選択肢以外に、中古品を売るチャリティー店に寄付するということができますしね。しかも、最近は所有物の数を減らしたいと思って暮らしていますから、我が家にある「私の所有物」はもともと多くはなかったのが少しずつ減っています。

しかし、

夫の所有物は…トラック何台分あるのか。

私に片付けさせてくれと頼んでも、片付けさせてはくれません。私が捨ててあげると言うと、自分が死んだ後にいくらでも捨ててくれと言われます。

我が家の広いガレージ、あそこが一番の問題。

片付けても片付けても物が溢れていて片付かない、引っ越しとかで退居期日が迫っているのに間に合わない…なんていう悪い夢を見続ける理由は、夫にあるわけだ。

「ホーダー気質」と「広い家」あるいは「広いガレージ」という組み合わせは、良くないですよ。問題を悪化させるだけです。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿