「昔取った杵柄」というフレーズがありますが、要するにマッスルメモリー(Muscle Memory)のことを言っているんですよねえ。
「若い頃に身につけた技量や腕前が歳をとっても衰えていない様子」を表す言葉ですけど、衰えないほどに記憶されているというのは、まさにマッスルメモリーなのですよ。
日本では、昔からスポーツなどで技能を習得する際に「身体で覚える」などと言いますが、運動すなわち筋肉の動きを繰り返すことで、考えなくても特定の状況に対して自然にその動きがおこなえるようにするのです。
マッスルメモリー(Muscle Memory)は、直訳すると筋肉記憶です。筋肉に記憶する細胞があるのかどうかはさておき、我々の脳と身体を動かす筋肉との関係のうちでも、これは特別のものです。
車の運転とか楽器の演奏とか運動全般について言えることですけど、考えながら判断しながら筋肉を動かしていたんじゃあ遅すぎるわけで、瞬時に特定の動きをおこなえるマッスルメモリーというのは本当に不思議だと思うのです。
今日もまた、自分のマッスルメモリーに驚かされました。
漢字です!
普段手書きで文字を書くことが減っています。買い物リストを書いたりカードにメッセージを書いたり、そのくらいです。
さらに、そうしたものを書く場合も英語で書くということが多いので、日本語を、特に漢字を書く機会は殆どないというのが現実です。
当然どんどん忘れているのかと言うと、そうじゃないんですよ。これには本当に驚かされるのですけど。
今朝もね、料理のレシピを手書きでメモしていたところ、何年も書いたことがなかったような漢字がちゃんと書けるのでびっくりしたんです。
時々、「あれ?どう書くんだっけ?」と、一瞬考えてしまうこともありますけど、書き始めると手が勝手に動いて書いてくれるっていうか。
凄いなあ私の手!(震えるけど…)
子供の頃の漢字の書き取り練習って、マッスルメモリーを鍛えるためにやらされていたんだわ。何度も何度も同じ漢字を書かされて、何という無駄なことをやらされるんだろうと不満も感じていたけど、考えなくても書けるというマッスルメモリーのレベルにするには、反復練習が必要だったわけだわ。
マッスルメモリーというのは、特に子供の頃に習得した場合は、どこか特別な場所に保存されているのでしょうか。時々思いがけずに出てきて「まだできる!」と本人もびっくりってこと、ありますよね。
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