2017年9月8日

同性婚の合法化へ向けて

今日も、顔のたんこぶと青あざ問題を話題にしたいところをぐっと我慢して、同性婚の合法化の是非を問う全国郵便調査について書こうと思います。

オーストラリア連邦政府は、同性婚合法化の是非を問う「国民投票」を実施する方針だったのですが、オーストラリアでは選挙は全員投票しなくてはならない義務ですからね、この「国民投票」も義務投票ということだったんですが、法案は議会で否決されてしまいました。昨年も一度、同じように「国民投票」実施の法案が否決されております。

そこで、今度は、代替策として同性婚合法化の是非を問う「郵便調査」を実施すると発表しました。

これまでにオーストラリア国内で実施された世論調査では、一貫して同性婚合法化賛成が過半数を占めておりますし、野党労働党やオーストラリア緑の党(The Greens)の議員たちおよび賛成派の人々は、調査は不要だとして実施に反対し、議会の採決で同性婚を承認するよう求めておりました。調査のための予算拠出に対しての反対も強かったのです。

「国民投票」の実施は議会の承認が必要ですが、任意の「郵便調査」は議会の承認がなくても実施できるということで、これを阻止するために高等裁判所に「郵便調査」の実施が合憲であるかどうかの判断が求められていたのです。

その判断が昨日下されまして、「国民投票」が実施されることが決まりました。

「国民投票」ではなく「任意の郵便調査」ですから、これで賛成多数となっても、それが直ちに同性婚合法化決定ということにはならないのですけど、賛成多数となった場合は、与党側は同性婚を合法化する結婚法改正法案を議会に提出するはずで、法案は承認されるはずです。

ちなみに、連邦政府のターンブル首相は、以前から個人的には同性婚合法化に賛成だと表明していますし、与党自由党の議員の中にも賛成派がいますし、もちろん野党労働党や緑の党はみんな賛成派ですからね。

調査を前に、各派のキャンペーンがはじまりました。

見苦しいのは、反対派のキャンペーン。性的少数者に対する偏見を助長するとして、たびたび批判されています。

キリスト教保守派の人々の「同性婚を認めることは信仰と発言の自由を脅かす」などといった反対キャンペーンは、とても残念ですね。

キリスト教の「教え」というのを理由に、同性愛者を非難したり、疎外したり、LGBT の人々の平等な権利を否定するのは、そもそもキリスト教本来の考え方に反するのじゃあないのですか?全ての人々を大切にするというのが、キリスト教の考え方じゃないんですかねえ。

まあとにかく、

登録している18歳以上の人には、もうすぐ郵便で調査用紙が送られてきます。これに記入して郵便で送り返します。最終締切日は、11月7日だそうです。(11月7日は、ワタクシの誕生日。)

もちろん、私は賛成に投票します!


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