2026年1月3日

裏切ったのは彼女だった

私はもう悲しんでいません。

いや、昨日も一昨日も悲しんでいたんですよ。将来のことを考えると涙が出ました。「食べることしか自分には楽しみがない」と悲しい顔で言った夫は、もうすぐ文字も読めなくなるんだと思うと気の毒で、とても同情しましたから。

目のせいで毎日大変な苦労をしながら仕事をしていて、長時間立ちっぱなしなので膝も痛いと言うし、それでも働けなくなるまで働き続けるしか無いと言うのを聞いて、経済的に夫に頼りっぱなしの自分を申し訳なく思いました。だから、ヨーロッパ旅行をしたいという私の夢は諦めるしか無いと思うと、それも残念で。

これから始まる新たな苦労を考えて、大晦日からずっと悲しんでいたんですよ。娘が話を聞いてくれた時には、目が腫れ上がるほど泣きました。

そんな昨日、うちの夫は仕事から早く帰って来たんです。前の日の超過勤務分を休むことにしたとかで。そして、どういう訳だか機嫌が良くて、声の調子も軽かった夫は、私に「電話した?」と聞きました。

昨日は、私の実家に妹達の家族が皆んな集まっていたんです。それで、夫は私が皆んなと電話で話をしたんだろうと思っていたわけです。

「しませんでした。電話なんてしたら泣きそうだったから」
「泣きそうだった?どうして?レンタルファミリー(映画)を観たから?」
「(何言っとるんじゃ!)違います。あなたが言ったことのせいです」
「え?ボク何を言った?」
「(はあ?)…」

「つらくなるようなことをいろいろ言ったでしょう」と私が言っても、夫は自分が何を言ったかを覚えていないようでした。

「こういうことを言ったでしょう」「ああいうことを言ったでしょう」「こんなことを言われたら私は傷つくし、悲しくなりますよ」と言うと、言ったことは思い出しましたけど、それが私にどういう影響を与えたかなんて気にもしていなかったのでございますよ。

何だそれ!

傷ついて損したわ。


そんなことよりもね、夫には早く私に話したくてウズウズしていた話があったのです。前日の元旦のことです。

元旦はオーストラリアでも祝日ですし、大晦日の夜に年越しパーティーをする人達は皆んな休みたいわけですよ。元旦に喜んで出勤するのは、祝日勤務手当が目当てのうちの夫くらいなもんです。

この日は最低人数のスタッフが勤務だったのですが、新人のスタッフが出勤しませんでした。だから人数が足りなくなって大変だったそうなんですけど、その出勤しなかった新人くんは昨日も出勤しなかったんだそうです。

「あなたのお店はねえ、そうやって突然休む人が多過ぎるのよ。その新人はもうクビね!」と私が言うと、夫は静かに首を振りました。理由があったんです。

その新人くんは、今年結婚を予定していて、婚約者の彼女と2人で家を買うためにお金を貯めていました。普段は家族と一緒に実家に住んだり、時々彼女が住む小さなアパートに泊まったりしながら節約に努め、仕事を頑張っていたそうです。

大晦日も仕事だった新人くんですが、仕事を終えてから彼女を驚かせようと彼女には知らせずに会いに行きました。そうしたら、彼女はアパートにいたんですけど、知らない男と一緒だったんですって。

新人くんは「ブロークンハート」(心が壊れたという意味)のため、翌日の元旦には仕事に来れなかったというわけです。そして昨日も来ませんでした。

新しく始めたこの仕事を頑張っていたのは、結婚と家を買うためでしたからね、お気の毒なことです。うちの夫も大変同情しています。立ち直ってまた仕事にやって来るか、このまま辞めてしまうかです。

それにしても、大晦日から昨日までずっと、私も「ブロークンハート」だったんですけどね、夫は私への同情や反省は無いのですよ。自分が言ったことが私を落ち込ませたことなど全く分かっていません。

言うことも態度もコロコロ変わる夫が言うことを、本気で聞いて深刻にとらえた私の失敗です。


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