日本に行った時、心配だったことの一つが公共交通機関を利用する際の運賃支払い方法でした。話に聞いていた各種ICカードを使わなくても、従来通りに切符を買って利用することも出来たので安心しましたが、何十年も前と同じく現金で支払う方法一択のバスもあってびっくりしましたよ。
うちの息子は、切符を買ったりすることもせず、新幹線や特急の予約も運賃の決済も全部インターネットでやって、iPhone一つで改札口を通過していましたけど、ああいうのは私にはよく分かりません。
まあとにかく、運賃の支払い方法がいろいろあるのは助かりますけどね、メルボルンでは支払い方法は一つしかないんですよ。
公共交通機関(電車、トラム、バス)を利用する場合は、「myki」(マイキー)と呼ばれるICカードで支払う方法しかないんです。旅行者の方で電車に1回乗るだけでも「mykiカード」を購入しなくてはいけませんから面倒だと思います。
このカードは随時入金式のカードで、乗降時にカードリーダー(緑の四角い機械)にタッチすると、利用した区間や時間に応じて「mykiカード」から運賃が引き落とされるんです。
残高を確認する機械はどこの駅にもありますし、アプリや「Transport Victoria」(ヴィクトリア州交通局)のウェブサイトでアカウントを作れば確認でき、必要に応じて入金しておかないといけません。残高不足のカードで利用すると不正乗車になってしましますから。
こういうのが苦手な方は、公共交通機関を利用しにくいと思います。特に旅行者の方は、残高が残っている「mykiカード」をどうするかという問題も生じるわけですよ。捨てるのはもったいないということで、私はそういうカードをもらったことがあります。
ところで、
私の「mykiカード」は見た目は普通の「mykiカード」と変わりませんけどシニア用のカードなので、このカードを使えば常にシニア料金で公共交通機関が利用できるわけですが、何ヶ月か前に使った時に20ドルくらい入金した後、一度も使っていませんでした。だから残高は20ドルくらいあったんです。
その「mykiカード」がもうすぐ有効期限切れになるというメールが来ていたんですが、気になっていたのに何もしないでいるうちに期限切れ前日になってしまいましてね。
期限が切れても、無料で新しいカードを作ってもらえて残高の移動もできるそうですが、それを知らなかったので期限切れ前日に駅まで行って更新してもらったんです。
更新する方法はいろいろあるんですよ。一番簡単なのは「mykiカード」を使うことですが、使う予定はありませんでした。駅にある残高の確認や入金をする機械でも更新できるそうですが、使い方が良く分からなかったので駅の窓口で更新してもらうことにしました。
窓口で「このカードの期限が切れたんですけど…」と言ってカードを渡したら、3秒で更新が完了しました。やっぱり、人間の駅員さんにお願いするのが一番です。困った時に相談できる駅員さんがいる駅は、利用する者としては大きな安心です。
ところが、日本のJRの駅は次々に無人化されてしまったそうですね。
岡山県では、「みどりの窓口」がある駅は4つしかないんですよ。岡山市に2つと倉敷市に2つだけです。それ以外の駅は全部無人化されて、機械だけになっていたのでびっくりしました。
実家近くの駅から成田空港まで、特急と新幹線と成田エクスプレスで行くための切符を買うのに困りましたよ。駅にはそうした切符が買える機械は一つしかなくてね、どうやって買えばいいのか分からないし、モタモタしているうちに後ろに人が並ぶしで、本当に困りました。
結局あの時は、「みどりの窓口」がある一番近い駅である倉敷駅まで1880円もかけて行ったんです。切符を買うだけのために。
次に日本に行く時には、インターネットで予約や決済をする方法を勉強してから行かないといけません。
世の中、便利になったんだか不便になったんだか。
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