2025年10月30日

みどりの窓口がない!

岡山市に本店を置く「中国銀行」は、岡山県でトップのシェアを誇る銀行なんですが、私の実家ある中西部の町は過疎化が進み、この町にあった支店が無くなったそうです。

振り込みとか支払いとか、大抵のことはオンラインで出来る時代ですが、うちの母にはそういうことが出来ません。用事がある時には一番近い支店がある高梁市まで行かなくてはいけません。

昨日は銀行に用事があったので高梁市まで私も一緒に行きましたので、ついでに来週帰国する時の成田空港までの列車の切符を買っておこうと思い、高梁市にある備中高梁駅に行きました。

実家から成田空港までは、5時間以上かかる大旅行なんですよ。備中高梁から岡山まで行き、そこから新幹線で品川まで行き、品川から成田エクスプレスで成田空港まで行くのです。3つの特急券が必要で、すべて座席指定が必要です。時間がかかる新幹線はグリーン車を利用して窓側の席を頼むつもりでした。

何かあった時のことを考えて早めに空港に着くようにしたいと思いました。備中高梁駅の「みどりの窓口」で相談しながら時間を決めようと思っていたら、

「みどりの窓口」がなかったんです!

改札口の近くで掃除をしていた人に「すみません、この駅にはみどりの窓口はないんですか?」と聞いたら、「みどりの窓口って何ですか?」と言われました。20年近くも日本に来ていなかったので知らなかったのですが、多くのJRの駅で「みどりの窓口」は廃止されたんだそうですね。

岡山県には、人が対応してくれる切符売り場のある駅は4つしかないんだそうです。

備中高梁駅には、私が買いたい切符を売る機械は一つしかありませんでした。私の前の人がその機械で切符を買おうとしていましたが、機械に取り付けられていた受話器でオペレーターと話しながらやっていましたが、結局その人は切符を買うことをあきらめたようでした。

私は「みどりの窓口」で相談しながら時間を決めるつもりでしたが、それは諦めてiPhoneで列車の時間を調べました。その時間で切符の購入を試みたんですけど、

わけが分からん!

そうこうしているうちに私の後ろに人が並ぶし、発券機が1台しかないんですから、もたもた時間をかけてやっていられないんですよ。操作を取り消してしばらく待っていました。そして他の人がいなくなってから再び挑戦したんですが、よく分からないんです。

そこでオペレーターの助けを借りようと思ったら、順番待ちが3人と表示されました。待っているうちに再び私の後ろに人が並び始めましたから、もう機械で買うのは諦めました。

人が対応してくれる切符売り場のある4つの駅の1つは倉敷駅です。私は倉敷まで行くことにしました。そうしたら、次の普通列車まで待ち時間が1時間!

そんな…

仕方がないから特急「やくも」に乗ることにして特急券を買おうとしたけど、これも買えず。結局、特急列車の中で割高料金の特急券を買いましたから、倉敷まで行くだけで1880円もかかったんです。(泣)

切符は、倉敷駅の「みどりの窓口」の行列に並んで、スタッフの方と相談しながらちゃんと買えました。私以外の方は、来週の新幹線の切符とか、私が買ったような複数の切符を家族分とか、機械では買いにくい切符を買っていらっしゃいましたよ。

切符はインターネットで簡単に買えるとJRは宣伝していますが、インターネットやスマホの操作に不慣れな高齢者には、1台しかない発券機で複数の切符を座席指定しながら買うなんて無理です。

不便になったものですね。駅が無人になって、切符を買うのに苦労している方が大勢いらっしゃることでしょう。

今日の新聞にJR西日本の全線が赤字だという記事を読みましたが、利用しにくいJRを避けて費用が高くついてもタクシーを利用する人が多いのも納得です。


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