2024年3月30日

ダラスという名前の保護犬

昨日は「グッド・フライデー」(Good Friday)という祝日でした。キリスト教を信じる皆さんにとっては、クリスマス以上に重要な日であるとも言われる日です。

辞書をひくと「受難日」とか「聖金曜日」と書かれています。イエスという名前のユダヤ人がローマ帝国の派遣したユダヤ総督によって磔刑に処せられた(らしい)という日がこの「グッド・フライデー」なのです。

オーストラリアはキリスト教徒の国ではありません。他の宗教を信仰する人は大勢いますし、実際には無宗教の人が大半だと思うんですけど、欧米の多くの国と同様に「グッド・フライデー」が国民の祝日になっているわけです。

しかし、多くのオーストラリア人にとって「グッド・フライデー」は宗教的な意味はほとんどありません。イースター連休の始まりです。

金曜日から月曜日までの4日間が休みになるんですけど、行楽の秋の連休ですからね、多くの人が旅行にでかけますし、クリスマスのように離れて暮らす家族が集まる時期でもあります。

というわけで、うちの娘も昨日帰って来ました。

犬を連れて!

時々ドッグシッターとして世話をしている犬が2匹いたんですけど、そのうちの1匹アンブローズという名前の犬は1月の終わりに亡くなりました。16歳でした。

昨日連れて帰って来たのは、もう1匹のダラスという名前のグレイハウンドです。顔に白髪が目立ってきたおばあちゃん犬で、最低でも12歳です。

オーストラリアでは「グレイハウンドレース」という競馬のような犬のレースが人気があるんだそうです。動物虐待であるとの強い批判がありますが、ギャンブルとして根強い人気があるんだそうです。ダラスは競走犬だったんですよ。

どういう事情だったのか動物福祉団体に保護されて、その団体から娘の知人カップルが家族として迎え入れました。

優れた競走犬を育てるために、グレイハウンドレース業界では非常に多くの犬を繁殖させます。馬は1頭産みますけど、犬はたくさん産むでしょ?たくさん生まれた子犬達の中から選ばれた子犬だけがトレーニングを受けて競走犬になるのです。

競走犬になれなかった子犬達はどうなるのかと言いますと、それらは人々のペットになるのだと業界は言いますが、数が多いのですべての子犬にもらい手が見つかるわけがありません。

大半の子犬は殺されているのです。その数は年間で数千匹に上ると言われています。

レースは危険です。かなりの速度で走りますから、怪我をする犬も多いそうです。怪我をした犬は殺されます。パフォーマンスが悪い犬もそうです。健康に問題がなくてもです。平均して毎週5匹が殺されているそうです。

優秀な犬は繁殖犬になるそうですが、そうした繁殖犬に対して行われる人工授精も動物福祉の観点から問題があるとされています。

競走犬としてレースを走るようになった犬達には、パフォーマンスを向上させてレースで勝つチャンスを高めるために様々な薬物が与えられます。

トレーニングに本物の小動物を使うことは禁止されていますが、生きたウサギを使っていることが報道されたこともありました。

グレイハウンドレース業界は、透明性の欠如も問題になっています。そりゃあひどいことをやっているのだから隠そうとするのもあたりまえですけど。

ダラスは、そういう状況から保護されて、うちの娘の知人カップルから家族として大事にされているわけですが、お二人が旅行に行く時などにはうちの娘が世話を引き受けているのです。

久しぶりに見たダラスは、脚が震えるようになっていました。グレイハウンドですからね、長い脚をしているんですけど、歩く時にヨロヨロっとなったり、じっと立っている時に脚がひどく震えるんです。

昨年会った時に比べると、白髪も増えていますしね、さらにおばあさんになったという感じです。

変わっていないのは睡眠スタイル。お気に入りのベッドで仰向けにひっくり返って寝るんですよ、この犬は。

写真を撮りに近寄っても気が付かないほど爆睡中です。


散歩に出ている時間以外はほとんどベッドに寝転んで過ごすのですが、しょっちゅうこの体勢で寝ているんです。

下の写真は昨年我が家に来た時に撮ったものですが、この体勢が気持ちいいんですかねえ。


多くのことに興味が無くてボーっとしている犬なんですけど、ネズミにだけは驚くほど興奮するそうです。生きた小動物を使ってトレーニングをされたんでしょうね。そして興奮する薬物を与えられてレースを走らされていたんですよ。

安楽死させられる運命だったはずですけど、良い人達に引き取られて大事にされています。

私の小さな手でもつかめるほど顔が小さいです。長い脚は驚くほど細いんですよ。この身体でレースを走らされていたのかと思うと可哀想になります。

日曜日まで我が家にいる予定です。

 
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