毎朝ニュースサイトをチェックしていますが、昨日は自分の目を疑いましたよ。間違いじゃあないのかと思いましたけど、NHKのサイトにも米国の信頼できるニュースサイトにも載っていましたから、間違いじゃあないんだと納得したんですが。
皆さんも驚いたでしょ?メジャーリーグで大活躍されている大谷翔平選手の通訳を務めていらっしゃった水原一平さんが、ドジャースに解雇されたというニュースです。
報道されている内容から判断すると、水原さんは解雇では終わりませんね。
カリフォルニア州では違法だったスポーツ賭博に関与したというだけであれば、それは軽犯罪ですからね、たとえ起訴されて有罪になっても量刑は軽いと思いますけど。
巨額の窃盗ということになると懲役刑もあるんじゃあないですか?
ああ何ということ…
ご本人が自分は「ギャンブル依存症」であるとおっしゃったそうですが、「依存症」というのは自分ではどうにも出来なくなる「病気」ですからね。ここまでひどい状況になる前に誰かが気づいて治療を受けさせていたらなあと思いました。
私は睡眠薬の依存になったことはありますが、あれは「依存症」ではありません。私は自分の意志で依存からは回復しましたけど、自分の意志ではやめたくてもやめられない「病気」の状態になってしまうのが「依存症」ですからね。
人が「依存」してしまう対象は様々ですが、有名なのがアルコール・薬物・ギャンブルです。近年は、インターネットやゲームも問題になっています。
「依存」がひどくなると日常生活に支障をきたすようになり、家族や周りの人達を巻き込んで苦しませ、経済的に破綻したり、犯罪に手を染めたり、心身の健康をそこなって死ぬ人もいます。
私の知っている人でアルコール依存症だった人がいるんですけど、治療を受けて「依存症」から回復したことがあるんですが、回復しても「依存症」になる前の状態には戻れないのだそうですよ。
「依存症」から回復するというのはですね、「依存」していた何かを「やめ続ける」ことで普通の暮らしができるようになるだけなんだそうです。その人は、何かの機会にビールを1杯だけのつもりで飲んだことがきっかけで、再び「依存症」に戻ってしまいました。
人生が破綻する寸前になったこともあるそうですが、現在は飲酒をやめ続けることが出来ています。たとえ少量でも飲んでしまうとまた依存症に戻ってしまうので、完全にやめ続けるしか選択肢は無いんですって。
絶対に飲まないようにするというところは自分の意志でコントロールしているわけですが、その状態まで回復するのに治療が必要だったのですよ。
「依存症」という病気は、簡単に言うと脳の回路が壊れているということです。だからコントロールを失っているわけです。壊れた脳を直すためには治療が必要なんです。
ご自分が「依存症」かもしれないと思っている方は、重症化する前に医療機関に相談してください。
「依存症」かもしれないと思う人が身近にいらっしゃる方は、怒ったり非難したりしても助けになりません。その人は病気であるという認識が必要です。
本人に治療を受ける意志が無くても、家族が医療機関に相談に行くことも出来ます。どの医療機関に相談に行けばいいのか分からない方もいらっしゃるでしょうから、まずは相談窓口を探してみてください。
ホントにねえ、大谷選手の通訳だった水原さんも、自分自身が「依存症」だと認識していたのなら、あんな巨額の借金を作ってしまう前に誰かに相談出来ていたら良かったのにと、残念でたまりませんね。
オーストラリアでは「ギャンブル依存症」が社会問題になっています。オンラインで気軽に楽しめるスポーツ賭博なんてテレビでコマーシャルもやっていますよ。カジノに限らず賭け事を楽しめる施設はいたるところにあるんです。
「ギャンブル依存症」になってしまった人達を餌食にして合法的に金儲けをしている人達がいる一方で、「依存症」になってしまった人達を助けるサービスもあるわけですよ。
オーストラリア社会福祉省のギャンブルヘルプライン(1800 858 858)では無料で相談に応じてくれます。通話料も無料です。ヘルプラインのサイトには様々な情報も提供されています。州ごとの相談窓口もあるようですよ。
日本にもこうした相談窓口があるはずですよね。
とにかく大事なのは「依存症」は病気だという認識です。NHKのサイトに「ギャンブル依存症」の理解に役立つ記事がありました。
病気を正しく理解して、重症化する前に治療を受けてください。
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