大学院に入るためには就業経験が必要だったことや新型コロナのために大学が混乱したせいで、8年のうち2年間は勉強を中断して働いたんですけど。
今年は大学院の2年目で、最後の年ということになります。
何度か記事にも書きましたが、今年前期は毎週2日間、ある公立病院のリハビリテーション科で心理カウンセリングを行っています。娘の話では、クライアントの方はほぼ全員が高齢者だそうです。
基本的に医療費が無料の公立病院でリハビリをしている患者さんというのがほとんど高齢者なんだそうですが、そうした患者さんの中で心理カウンセリングが必要と診断された皆さんの中には、非常に厳しい生活環境で暮らしていらっしゃる方が多いそうですよ。
心理カウンセリングを行う心理士には守秘義務がありますから、娘は詳しいことは教えてくれませんけど、いつだったか少し教えてくれたあるおばあさんは、想像を絶するような状況で非常に孤独な暮らしをされているのでした。
クライアントの話が重かった時などは、娘は自分の心のバランス維持のために父親(うちの夫)に電話をして来たり家族のチャットにメッセージを送って来たりします。
私はメンタルが弱るような話は聞きたくないので、聞くとたちまちおかしくなってしまいますから、それを知っている娘は私には滅多に話しません。
精神的な病気を患っているクライアントもいらっしゃるわけで、昨日は娘が「公共医療はワイルドだ!」とメッセージを送って来ました。
70歳代の女性のカウンセリング中に、その方が何の前ぶれもなく突然服を脱いで裸になったんですって。
どんな病気なんでしょうかね。そういう話を聞くとお気の毒に感じてしまいますが、クライアントが何の前ぶれもなく突然襲って来たのではなかったから良かったなあと思いましたよ。
患者に襲われる可能性はありますからね。襲われた場合には、どんなふうに備えているんでしょうかねえ。
うちの娘が言うには、高齢者が相手の格闘なら勝てる自信があるそうです。ほら、時々話題にしていますけど、うちの娘は「クラヴ・マガ」でトレーニングを積んでいますから。
イスラエルで考案されたという「クラヴ・マガ」は、世界中の軍隊や警察が導入している近接格闘術です。本来は「殺人術」も含まれているそうですが、一般市民向けの「クラヴ・マガ」は防御術に重点が置かれています。
スポーツというよりも、実際に役立つ格闘術の習得が重視されています。暮らしの中で起こりうる状況を想定して、不利な状況からいかに効果的に反撃して脅威を排除するかというのが目的なんだそうですよ。
うちの娘は、相手がおじいさんやおばあさんなら勝てる自信があると言いますが、病院での研修が終わったら、後期は刑務所で犯罪者を相手にすると聞いているんです。
刑務所の場合は、クライアントと二人きりになったりするわけがないですよねえ。
まあ、これからも「クラヴ・マガ」のトレーニングは続けるそうですから、お母さんも少しは安心というわけですけど。
メルボルンにお住まいの皆さん、「クラヴ・マガ」に興味がある方はこちらがうちの娘がトレーニングを受けている学校です。
うちの娘は、家を出て一人暮らしをすることを決めた時に、ここで女性専用のセルフディフェンス(自己防御)のクラスを受講したのがきっかけで、かれこれ3年以上トレーニングを続けています。
パニック障害をはじめメンタルヘルスの問題がいろいろあった娘が病気から回復して強くなったのは、「クラヴ・マガ」で心身ともに強くなったことが大きく影響しているんですよ。
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