2019年5月19日

負けた原因は党首

オーストラリアの連邦議員選挙は、予想に反して保守連合(自由党と国民党)が政権を維持することになった模様です。

今朝の時点では上院下院のどちらでも過半数を議席を獲得していませんので、政権運営は簡単ではないでしょうけど。

選挙前の世論調査でずっとリードしていた野党の労働党は、まさか負けるとは思っていなかったでしょうね。労働党のビル・ショーテン党首も投票日の昨日は自信を見せていましたし。

このショーテン党首の人柄も話し方も物腰も何もかもが嫌いな私は、今回の選挙では労働党に投票するとは決められず、かと言って保守連合に投票するわけにもいかず、投票する党を決めるためにABC放送のウェブサイトにあったプログラムを使用してみました。

たくさんの質問に答えていくと、最後にグラフが表示されて、自分の考え方や意見がどの党に近いのかが一目瞭然で分かるというプログラム。

すると、私は労働党と自由党の中間にいたのでした。

ああやっぱり…

どちらかと言えばわずかに労働党寄りでしたし、保守連合に投票するわけにはいかないのですからね、結局は上院「The Senate(元老院)」の方は労働党を選び、下院「The House of Representatives(代議院)」の方は労働党の候補者を第1希望にして自由党の候補者を第2希望にしました。

投票しながらも、ビル・ショーテンが総理大臣になるのは嫌だなあと思ったのですよ。そのくらい嫌いなの、あの人。

やっぱりね、党首が多くの国民に「嫌われている」というのは痛いですよ。

労働党政権だった頃、影の黒幕とも呼ばれていたビル・ショーテンは、この人は信頼できない感が強いのです。そういう印象を持たれている人が党首だと、勝てる選挙も負けちゃうということですね。

言うことの一つ一つに嘘っぽさと言葉だけ感がつきまとうし、「オーストラリアをこういう国にしていきたい」というビジョンがなかったし。無駄遣いしまくって国が再び大赤字に転落しちゃうんじゃないかという強い心配も感じさせたし。

ビル・ショーテンは、敗北宣言の際に党首を辞めることも発表しました。

それはヨロシイ!

今回の選挙では、ビル・ショーテン以上に不人気だった自由党の元首相トニー・アボットや極右・白人至上主義・人種差別主義のフレーザー・アニングが落選したという喜ばしいことも起きました。

トニー・アボットはナルシスト感溢れる落選宣言をしましてね、「落選してもまだ分かっていない…」と失笑されています。

そうそう、議員復帰を目指した金持ちクライブ・パーパーは、選挙の宣伝に8000万ドルを費やしたそうですが、自身を含め全員落選したようです。

それもヨロシイ!

まだ最終結果が出ていませんけど、連邦議員選挙は毎回ホントに面白いです!


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