私がオーストラリアに移り住んだのは1994年のことですが、それは永住権を取って教師として働きながら住み始めた年ということでして、実際にメルボルンにやって来たのは1993年のことでした。
あるインターンシッププログラムに参加して、アシスタント教師として働きながら仕事探しをしたのですがね、その時、ハイスクールが手配した最初のホームステイ先が台湾人の家庭でした。
ビジネスと子供達の教育のために台北からメルボルンに移住して来た家族でしたが、お母さんは仕事の都合でまだ台北にいらっしゃって、お父さんは台北との間を行ったり来たりの暮らしで超多忙でしたから、家事などはすべて三人の子供達(全員ハイスクールの生徒)がやっていました。
末っ子のYちゃんは8年生で、彼女の日本語クラスの先生が私のインターンシップのコーディネーターでした。
Yちゃんの家にホームステイした間に、私は近くても知らない国だった台湾のことをたくさん学びましたし、彼女の家族には大変良くしてもらいました。
さて、
昨日のこと。
いつものように食品の買い物に近くのショッピングセンター内にあるColesというスーパー に行きまして、ショッピングカートを押してお店に入ろうとしたところで、小さな女の子とベビーカーに赤ちゃんを連れたアジア人の女の人が、
「May I ask you a question?(ちょっと聞いてもいいですか)」と話しかけてきました。
アジア人の買い物客によくおトイレの場所を尋ねられる私は「またおトイレの場所か?」と思いながら、「ハイ、何でしょうか?」と応えました。
その女性は一瞬はにかむように微笑んたのですが、そのはにかんだ笑顔を見た途端に私は叫んだのです。
「Yちゃん?」
「イエース!」
きゃあああ!(ハグ!)
貴方ねえ、私がYちゃんの家にホームステイしたのは1993年のことですよ。彼女が大学に入る前に一度会ったけど、それも20年以上も前のことですよ。
お互いに顔を覚えていて、スーパーの前の混雑した場所で誰だかが分かり、名前まで一瞬のうちに思い出したんですからね、すごいでしょ?
しばらく立ち話しましたけど、小さな子供連れだったからゆっくりはできませんでした。電話番号を交換したので、いつかゆっくり会って話したいと思います。
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