2016年3月4日

仕事を始めた夫

昨年のクリスマスイブに仕事を辞めてしまって以来、長い長い夏休みをとっていた我が夫。双極性Ⅱ型の夫はうつ期に入っていた様子でしたが、夏休みも3ヶ月目に突入しようかという時、私達は話し合ったのです。

これまで雇用されていた会社を辞めたのは3回ですけど、自ら辞めたというよりも辞めざるを得なくなった理由があったわけで、それはこの病気が関係していました。「うつ期」に入って悲観的になり、やる気を失って仕事を続けるのが難しくなったというよりも、「躁期」に入って会社の人と問題を起こしてしまったという理由があったのです。躁期には腹が立ちやすくなり、また自分に自信がみなぎるので、上の人を批判したり傲慢な態度をとって会社の上の人と衝突するのです。

私は夫に言いました。

「この病気は治らないよ。貴方は、この病気とともに生きていかないといけない。その場合、今再びどこかの会社に就職することができたとしても同じことを繰り返す可能性が高い。電動工具の会社に勤めたいと言っているけれども、自分が認める高品質の電動工具でないと働く気がない上に、マネージャー級以上のポジションでないとダメということは、勤められる会社は限られており就職できる可能性は小さい。それなら、自分の特技を活かした仕事をフリーでやったらどうか。お金持ちにはなれなくても生活していけたらそれでいいんじゃあないのか。そして、貴方が最もやりがいを感じているコミュニティー奉仕活動でリーダーシップを発揮し、その分野で成功していけば満足感や達成感を得られるのではないのか。フリーなら、病気との折り合いもつけやすいだろうし」

夫もいろいろと考えたようでした。そして、まあとりあえず「ハンディマンHandyman」としてフリーでやっていくことを決めたようです。ハンディマンというのは、日本で言う何でも屋さんというか便利屋さんのような仕事です。

夫は、子供が生まれて家が手狭になった時、家のリフォーム&大増築を自分で行った程の大工の腕がある上に、家具も作れるし、キッチン施工からフローリングの張替えから、なんでもできるんです。庭仕事も上手で、大木の切り株を根っこから掘り出すのが大好きという人でした。大きな木に登って枝を切り落とすとか得意です。農場の仕事もできるし、機械や自転車の修理もできるし、配管の工事もできる。電気工事だけはしないでと頼んでいますけど。彼を好きになった理由もそういうところでした。だから、ハンディマンの仕事は夫の特技を活かすという点では最高なんです。「マスタービルダー(建築業責任者)」の資格をとる計画もあるようです。

そして、昨日のこと。

夫が、ついに仕事を始めました。お客様のガレージのコンクリート床が歪み割れている原因になっている大きな木の根っこを掘って取り除き、コンクリート床を修繕するという仕事のようです。これは相当な力仕事であろうと私でも想像できますけど、昨夜はヘトヘトになって帰宅いたしました。肩や腰の筋肉が傷んで動けないほどでした。もう長いことこうした力仕事はしていなかったし、以前のように若くもないし。

そしてね、皆さんご存知ですか?身体が疲れている時は、イビキもすごいんですよ。昨夜はねえ、そりゃあもう久しぶりの大爆音量で、鼻からのガギグゲゴ系に加えて唇からのバビブベボ系が加わり、オーケストラ状態でしたよ。しかも爆音!

うっへえ、こんなんじゃとても眠れない!

と思いつつも、イビキ音に夫の回復を感じてストレスの方が大幅に軽減したせいか、なんと私、その爆音の横で眠れちゃったんです。(ちなみに「メラトニン」は飲み続けております。)

慣れとは恐ろしいのか、ストレスの影響って大きいのか、実は「メラトニン」が効いているのか、まあとにかく良かった良かった。

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