現在13歳、育ち盛りのサチは、すぐに服が小さくなって着れなくなる。昨年の夏に買った水着は、子供用のサイズ14(14歳サイズ)で、今は大人用のサイズ10を着ているのだから、その水着は全く入りもしない。どうしても今日のうちに新しい水着が必要だというので、夕方リングウッドの Eastland というショッピングセンターに買いに行った。
「あらあ、いっぱいあるじゃない。どれも素敵よ。」
「でも全部ビキニじゃない!ビキニはだめ!」
「ワンピースもあるよ。ほら、これなんかかわいいョ?」
「そんなの、ムリ!」
ビキニは絶対に嫌だと言う。かといってワンピースは、トイレに行くのに不便だからだめだと言う。上下が分かれていて、お腹を隠すというのが絶対条件であった。
ショッピングセンター内の水着を売っている店を全部見て回った。
(サチは何を買うにも好みがうるさい。靴1足買うにも、下着1つ買うにも、とにかく時間がかかる。買い物に行っても気に入ったものが見つからない場合がよくあって、結局何も買わないで家に帰ることもある。だが、今日は、買わずに家に帰るわけにはいかなかった。明日はどうしても水着が必要なのだから。)
運動不足の私は、こんなに凄まじい勢いで歩き回るとすぐに足に来る。1時間以上歩き回り、水着を探し続けて、もうクタクタであった。
結局 MYER に戻った。MYER の2階に、好みのデザインに近い物がいくつかあったからだった。
「これにするっ!」
おや、結構あっさり決めたな。よかった、よかったと思いながらも、いつものように何でも確認せずにはいられない私。
「サイズはそれでいいのね。」
「ええっと、サイズは…16!」
「ほらあ、サイズをちゃんと見なくちゃだめでしょう?16じゃあ大きすぎるでしょう?」
あーあ、いつもこれなんだから。
残念ながら、サチが「これにする!」と言ったデザインはサイズ10だけが売り切れていた。
さあて、それからがまた大変なのだった。気に入った水着がないのだから、これでもいいかと思えるデザインをいくつかピックアップして試着室へ。やっとのことで二つのデザインに絞られた。
「さあ、どっちにする?」
「ええ、分からない。お母さん、どっちがいい?」
「ええっ、お母さんが決めるの?じゃあこれ!」
「うーん…でもぉ…こっちのもいいしぃ…」
「じゃあそっち!」
「でもぉ、そっちのもねえ…」
結局、サチは決められないのだった。
「はい、じゃあこっちの白黒のストライプのやつね。こっちにしなさい。こっちのほうがスタイリッシュだよ。」
こうして、2時間にわたった水着選びは、私の一言によって決着しました。いつもながら、サチの買い物に付き合うには、歩きやすい靴と忍耐が必要です。あー疲れた。
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