2011年12月11日

怪物くんと記憶

時々、思いがけず古い記憶がよみがえってきて驚かされることがある。

昨日は、いつものように新聞サイトでニュースを読んだりした後、映画情報をチェックしようと映画.comというサイトを開いたところ、「怪物くん」という映画の紹介記事に目がとまった。

その映画の内容などには興味はない。ただその「怪物くん」という文字を見た瞬間の自分の脳ミソの反応ぶりに驚かされたのだ。突然フラシュバックしたのが幼い頃にみていたテレビマンガのタイトルロゴ。当時はまだモノクロだった。

そしてよみがえるテーマソング。
「オレは、怪物くんだ、(ウォー)怪物ランドの王子だぞ…」というやつだ。

まあ懐かしいことだと思い、歌の歌詞を思い出そうとすると、最初から最後までメロディーも歌詞も完璧に歌えるのだった。思い出そうとする努力も必要ないくらいに、脳ミソのどこかから湧き出るように歌が出てくるという感じだった。

その後、夕食の支度をしながら「怪物くん」の歌が頭から離れず、「すごいなあ、一体脳ミソのどこにどうやってこの歌が記憶されて保存され続けていたのだろう…」と不思議でたまらなかった。

そこで、子供の頃によく見ていたテレビマンガのことを考えた。大好きだったのはやはりなんと言っても「魔法使いサリー」と「リボンの騎士」だろう。「ジャングル大帝」も好きだった。芸術性も高く、オープニングの音楽は感動的だった。「巨人の星」「アタックNO.1」も良く見ていたな。そして一時期夢中になっていたのが「科学忍者隊ガッチャマン」だ。

そうしていろいろ思い出していると、映像と共に音楽が思い出される。「怪物くん」のテーマソングのように歌詞を全部完璧に覚えていて歌えるものもあるのだ。

記憶というのは、本当に不思議だ。色とか形とか臭いとか音とか、様々な物が複合的に記憶されていて、ある時、ふと嗅いだ臭いで何かを思い出したり、ある特定の音楽を聞いて必ず思い出す何かがあったりする。

以前、記憶というデータは脳の中だけではなく、身体の筋肉の中にも保存されるというドキュメンタリーを見たことがある。心臓移植手術を受けた人が数人インタビューされていたが、彼らは移植手術後に自分のものではない記憶を経験しているのだ。移植した心臓の筋肉に保存されていた他人の記憶をインポートしたということらしいが、増々不思議なことである。


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