12月は暦の上では夏なのだが、今年は12月に入ってから涼しいというかちょっと肌寒い日が続いた。冬の間ベッドカバーとして使っていた手編みのブランケットを、もうそろそろ洗って片付けようかなと思いながら部屋の隅に放りっぱなしにしていて良かった。
掛け布団一枚では寒くてとても眠れない夜が二晩ほどあった。ブランケットを掛けて布団にくるまって寝た。朝は暖房をつけようかと思うほどで、子供達は冬用ジャケットを着用して学校へ行った。
そうこうしているうちに、今度は急激に気温が上がって真夏日が続いた。花粉症のために窓を開けられない我が家は、朝晩の涼しい時に窓を開けて家の中を冷やすなどということができないので湿気と熱気がたまり、エアコンをつけ続けるしかないのだった。
今度は暑くて眠れず、ブランンケットなど取っ払って、扇風機が必要な夜がまた二晩ほど続いた。
と思ったら、今朝は気温8℃であります。全く、本当に、体がついていきません。息子のカイはついに風邪でダウン。私も喉が痛くなっています。
ジェットコースターのように、激しく、ころっころ天気が変わる!いや、天気が変わるというよりも、気温が変わると言った方が良いだろうか。それがメルボルンの気候の特徴と分かっているが、身体が音を上げることもある。
家族や友人がメルボルンに遊びにくる時には、必ず「そっちの天気はどうなの?持って行く服をどうしたらいいかと思って。」とたずねられる。季節が日本とは逆で、年中温暖なクイーンズランドとは違って比較的四季がはっきりしているメルボルンであるから、日本が冬なら夏服を、日本が夏なら冬服を持参すれば良いと思ったあなたは、間違っている。
確かに、メルボルンの季節は日本とは逆で、クイーンズランドなど北の地域に比べれば四季がはっきりしていると言えるかもしれない。しかし、日本やヨーロッパ、北米など北半球の多くの国々の四季とはちょっと違う。単純に季節が逆とは言えないのだ。
大きな流れとしては、冬があり、春が来て夏が来る。そして秋が来て、また冬。同じ季節の移り変わり方ではある。何が違うといって、それは、夏であっても暖房が必要な寒い日があるし、冬でも半袖になりたい日もある。気温が、とにかくジェットコースターのように高くなったり低くなったり、ころっころ変わるということだ。
メルボルンの位置を地図で見ていただきたい。オーストラリア大陸の東側の南の端っこだ。北に広がる国土は、北に行けば行くほど気温が上がり、北部は熱帯に入る。内陸部のほとんどは砂漠で夏場は灼熱となる乾燥地帯。逆に、南に目を向ければ、タスマニア島の向こうにあるのは南極大陸。間を隔てるのは冷たい海である。
この地理的位置がメルボルンの気候に大きく影響しているのだ。
気圧の具合で流れ込んでくる風の向きが変わる。北から風が吹けば暑くなり、南から吹けば寒くなる。風向きが急に変わると、北風と南風の温度差が激しいために、突然気温が上がったり下がったりするのだ。
メルボルンに住むようになって、「衣がえ」という習慣は失った。春が来て初夏を感じる頃、冬服を片付けてタンスの中身を夏物に替えるということは、してはいけない。ここでは、一年中夏服も冬服も必要だからだ。
また、用心しなければならないのは、一日のうちにそうした激しい気温変化が起こりうるということ。朝はよい天気で暖かいから半袖で出かけたら、午後になって天気が変わり冷たい南風が吹いて寒さに震えるとか、逆に長袖シャツにジャケットで出かけたら気温が上がって汗だくになり、脱ごうにも脱げない長袖シャツは袖を腕まくりするしか暑さに耐えるすべがない、なんてことがよくあるのだ。
だから、メルボルンでは天気予報に注目する必要がある。旅行者の方へのアドバイスは、重ね着がよろしいということ。暑くなっても寒くなっても対応できるようご注意ください。
ちなみに、メルボルンの12月の気温について、一日うちの最高気温が一番高かった記録は43.7℃で一番低かった最高気温は10.4℃だそうだ。12月の一日の最低気温が一番高かったのは26.6℃で一番低かった最低気温はなんと4.4℃だそうだ。
夏ですよ、12月は…。
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