2011年12月26日

ボクシング・デーとドリア

クリスマスの翌日26日は「ボクシング・デー」という祝日である。手にグローブをはめて殴り合うボクシングとは関係がない。

「ボクシング・デー」とは、箱(ボックス)を開ける日である。

Wikipedia によると「元々は、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱を開ける日であったことから "Boxing Day" と呼ばれる」とのことだ。また、この日は、クリスマスも仕事をしなければならなかった英国上流家庭の使用人達に、クリスマスの翌日、家族と過ごさせるための休日であったのだそうだ。この日は、主人が使用人達に箱に贈り物を入れて彼らに配った。

使用人はいなくても、クリスマスにカードやプレゼントを届けてくれた郵便配達員に「ありがとうございました」との感謝の意を込めて26日に箱入りのプレゼントをする習慣もある。

しかし、現在のオーストラリアでは、こうした習慣はもう存在しないと断言しても良い。はっきり言って、ボクシング・デーは「バーゲンセール」の始まる日、これに尽きる。

ボクシング・デーの「バーゲンセール」の様子は、毎年ニュースなるほど凄まじいものがある。超特価の薄型テレビだとか洗濯機だとか、客寄せのための目玉商品を狙って、早朝よりバーゲン狙いの買い物客が押し寄せる。

先着1名様とか3名様限り、などという場合が恐ろしい。我先にと、他人を押し倒して突進する買い物客の浅ましい姿は毎年ニュースで報道されるが、死者が出た年もあるのですよ。

私達家族は、そんなにまでしてバーゲン商品を買いたいとも思わないし、第一今は買い物をするゆとりも無いので、今日はのんびり家で過ごすことにした。

私は、義母がドギーバックにして持ち帰らせてくれた大量のシーフードをなんとか家族に美味しく食べさせようと思い、生牡蠣はやはり牡蠣フライにしてみた。


トンカツソースをかけて子供達に勧めたところ、昨日生牡蠣を食べて吐きそうになった娘のサチはパクパクと食べて「生よりはマシ」と言った。息子のカイは、かなり躊躇していたがおそるおそる一つ口に入れた。「おお、なかなかいけるじゃん」と言ってもう一つ食べた。

牡蠣フライはうまくいった。

さて、エビとロブスターはどうしようか…と考えながら冷蔵庫を開けると、冷たくなったご飯とタマネギ半個と4センチほどのニンジンが転がっていた。冷ご飯を見て「ドリア」を作ることにした。

手早くタマネギのみじん切りをバターで炒めて、冷ご飯とパセリを投入。ニンジンは小さく切るのが面倒くさかったのですり下ろして加えた。だから炒めたご飯はまっ黄色になった。

これをベイキングディッシュに入れ、残り物のエビとロブスターを上に並べ、ブロッコリをゆでてこれも並べ、フリーザーに少し残っていた冷凍グリーンピースとコーンをばらまき、ホワイトソースをかけて、すり下ろしたパルメザンチーズをたっぷりふりかけて、焼くこと20分。

昨日の残り物エビ&ロブスターは、このように変身しました。


あっという間に全部完食。大変美味しかったです。まあ美味しくって当たり前だよねえ、このドリア。ロブスター入りよ!


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