2011年12月5日

執念の甘納豆

あんこ系のお菓子が子供の頃から大好物である。私の出身の岡山県には、おいしいあんこ系の有名お菓子がたくさんあって、倉敷銘菓「むらすゞめ」とか岡山銘菓「大手まんじゅう」などは、本当に大好きだった。

「たい焼き」「大判焼き」「どら焼き」といった小麦粉と卵で作る生地とあんこの組み合わせは最強である。

私は、岡山県の中西部の小さな町「成羽町」で生まれ育ったが、この町にもおいしいあんこ系のお菓子「金平饅頭(きんべいまんじゅう)」というのがある。
(ああ、懐かしいなあ…。)

「金平饅頭」は、小麦粉と卵の甘い生地の中にさらりと上品な白あんが入っているのだが、どこかに何か手みやげを持っていくという時には、私はいつも「金平饅頭」を買っていた。誰からも喜ばれる、大変美味しい郷土銘菓である。(くぅ…、食べたい。)

あんこ系のお菓子は、海外に住んでいると手に入りにくいので、手作りできるものは自分で作るが、「羊羹」とか「甘納豆」は簡単には作れない。(と思っていた。)

で、先日のこと。

抹茶カップケーキを作った。抹茶味ホワイトチョコレートクリームをトッピングし、大変美味しくできたのだが、私は甘納豆をトッピングしたのも作りたかったのだ。甘納豆は手に入らないので、缶詰のゆであずきというのを使おうとした。甘くゆでた小豆が入っていると思って買っておいたものだが、入っていたのはドロドロの粒あんだった。がっかりしつつ、粒あんの中でまだ形状を残している小豆をいくつか探し出してカップケーキのトッピングに使ったのだ。結果は、期待していたのとはほど遠く、小豆から汁がたれて来てケーキの表面が汚れていた。(味はもちろん良かったのですがね。)


やっぱり、甘納豆ですよ、使うなら。

そこで、甘納豆とは一体どのようにして作るのであろうかと調べてみた。すると、「粒あんを作る時のように小豆を煮て、柔らかくなったら砂糖で甘く味を付け、甘みをしっかりしみ込ませたら汁を切り、これを乾燥させ、よく乾燥させたら砂糖をまぶす」と、このような手順で簡単に手作りできるらしいことが分かった。

じゃあ作ってみようじゃあないかと、町のアジア食品店で小豆を買って来ました。
(思い込んだら、小さなことにも執念を抱いてしまう傾向がある私…。)

手順は、粒あん作りと同じように進めます。皮が破れるほど煮てはいけませんが、十分柔らかく煮ておく必要があります。砂糖を加えた後、火から下ろしてそのまま一晩放っておきました。翌日、汁を切り、トレイに並べて乾燥させましたが、十分乾燥したと思ってもまだべとつくので、ケーキを焼いた後のまだ熱の残るオーブンの中にしばらく置いておきましたら、バッチリ乾燥しました。これに砂糖をまぶしたのがこれです。

市販の甘納豆に勝るとも劣らない、生まれて初めて作った手作り甘納豆であります!



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