私達が住んでいる家は、ショッピングスクエアに近い「閑静な」住宅地にあるんですが、本当に静かなところなんです。昼間でもシーンと静まり返っています。外に出ると高速道路の音が聞こえて来ますし、近くの学校の休憩時間には子供達が遊ぶ声も聞こえますけど、そうした音が気になったことはありません。
以前住んでいた家には、鳴き声がうるさい野生の鳥がたくさんいて睡眠不足の原因になるほどでしたが、この辺りにはうるさい鳥もいませんし、爆音を響かせてオートバイを暴走する隣人も、一日中ワンワンと吠え続ける犬もいない。
引っ越して来て2年になりますが、近所の住人の迷惑行為など一度もありませんでした。
ところが!
一昨日の夕方に凄いことが起きたんです。
外が暗くなりかけた頃でした。突然、激しいドラムの音が聞こえて来たんですよ。ギターの音も一緒になって、それはもう「凄まじい」としか形容出来ない音でした。
「なんだコレ!」
「すごいですね!」
「ドンドコドンドコ」というのじゃあないんです。もっと高速で「ドドドドドドドド!」「バシバシバシバシ!」「ドガガガガガガガ!」そういう感じ。
お腹の底に響いて来る狂気に満ちた爆音。「こういう音楽をパンクロックとか言うんじゃあないのか?」と思いました。お隣りの家で若者達がパーティーでも始めたのかと思っていると、すぐに音楽は終わりました。
と思ったらまた始まった!
さっきのと同じ音楽。似ているけど違う曲だったかもしれませんが、私には同じ曲に聞こえました。
「これって音楽をかけているんじゃあなくて、演奏の練習をしているんじゃないの?」
外は真っ暗。そんな時間に大音量で演奏の練習?家が密集している住宅地で?
あまりに非常識な大音量でしたからね、黙って我慢するわけには行かないと思って、お隣りから聞こえて来ることを確認しようと窓を開けましたら、お隣りじゃあなかったんです。
もっと遠くから聞こえて来ていたんですよ。そして、楽器の音だけじゃあないことも分かりました。ボーカルもいたんです。歌っていると言うよりも、男がキーキー声でわめき散らしている感じ。「この人の精神状態は大丈夫か」と心配になるような声でした。
しばらくしたら、音楽は終わりました。
と思ったらまた始まった!
さっきのと同じ音楽。これはもう絶対に練習をしているんです。
私達が住んでいる家からはかなり距離があるように感じられるのに、お腹の底に響く爆音でしたからね、すぐ近所の人達にはたまったもんじゃあないですよ。
絶対に誰かが苦情を言いに行くか警察に電話をするに違いないと思っていましたら、30分くらい経ってから突然静かになりました。誰かが行動を起こしたようです。おそらく警察を呼んだのだろうと思いました。自主的に練習を終了したのかもしれませんけど。
うちの息子は、ある家のガレージにバンドの楽器が置いてあるのを見たことがあるそうです。その家の場所は爆音演奏が聞こえて来た方向でしたから、きっとその家のガレージで練習をしていたんでしょう。
ダメですよ、こんな住宅地で、あんな音量でやっちゃあ!
バンドの練習に利用出来るレンタルスタジオがメルボルンにはたくさんありますからね、そこでやってください。
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