2025年9月22日

数独が出来なくなって来たそうです

「数独」というゲームのことは、皆さんもご存知だと思います。

英語でも「Sudoku」(スードク)と呼ばれるこのゲームは、縦横3×3のブロックが9つ、全体で縦横9×9のマスが並んだ盤面の各列、各行、各ブロックに1から9までの数字を重複なく配置するというゲームです。

あらかじめ一部のマスに数字が配置されているので、それを手がかりに数字を配置して行くんですが、あらかじめ配置されている数字が少ないほど難易度が上がります。私もやったことがありますけど、すぐに飽きました。


うちの夫はこのゲームが大好きで、飽きもせずに長年楽しんで来ました。数学や物理が好きなうちの夫は、難易度が上がるほど楽しいようです。私は、難易度が上がると考えるプロセスが苦痛になるので楽しくないんですが、それが楽しいと言うんですから脳みその作りが違うんです。

かつては数独の本を買ってやっていましたが、スマートフォンのアプリが一般的になってからは、いつも持ち歩いているiPhoneに入れている数独アプリで楽しんでいます。時間をつぶさないといけないような時には、たいてい数独をやっているんですけど。

最近これが出来なくなって来たそうです。パズルを解く能力の問題ではありません。目の問題です。

このパズルを解くためには、合計81個のマスに配置される数字を繰り返し眺めながら考える必要があるわけですが、それが難しいのだそうです。

夫は遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で、すでに視野の中心がほとんど見えなくなっています。ものを見るためには焦点を合わせる位置を微妙に動かしながら、視野の中のまだ見える部分を探して見ているのですけど、見える部分でも歪んで見えるそうで、iPhoneの小さな画面で81個ものマスを見ることが困難になったのだそうです。


何十年も楽しんで来た数独が出来なくなりつつあるというので、夫は悲しそうでしたが、あきらめることはありませんよ。

調べてみましたらね、視力が悪い人でも数独を楽しめるいろいろな商品が販売されているんです。拡大機能付きの数独アプリもありますし、大きな文字で印刷された数独の本もあります。木製ボードに数字が書かれたブロックをはめていくという数独パズルもあるようですよ。点字の数独パズルだってあるんです。

iPhoneで文字を読むのはそろそろ限界だと思いますから、今度はiPadのようなタブレットを使えばいいでしょう。タブレットを使えば拡大機能付きの数独アプリで楽しめますよ。今までのように数独をしたい時にポケットからさっと取り出してするというわけには行きませんけど、数独を楽しむことは出来ます。

目が見えなくなることは止められません。こればかりはどうしようもないんですから、別の方法で楽しむしかないんです。

うちの夫は本が読めなくなってからは、オーディオブック(本の朗読を録音したもの)を聞いています。自分で読むのとは違うでしょうが、それでも本を楽しむことは出来るのですよ。それと同じです。別の方法を見つけることです。


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