精神的な病気を分析したり治療したりする仕事にも数多くの分野がありますが、夫の知り合いのDさんは、犯罪者を対象にした臨床の仕事をしていた時期があるそうです。
犯罪心理学!
私は、とりわけこの分野に興味があります。
連続殺人犯から放火犯まで、犯罪に手を染める人々の特性とか、捜査にあたってのプロファイリングとか、非常に興味深いですよ。
オーストラリアでは、ここ数日「イチゴの縫い針混入事件」が話題です。最初は2つのブランドが回収されましたが、すぐに模倣犯(Copycat )が出現し、回収されたイチゴのブランドは増え続けました。
今はイチゴのシーズンで儲けどきですからね、イチゴ農家は頭を抱えたのです。
まず、イチゴ農家に何らかの恨みを持つ人物による報復行為ということが考えられます。その場合、対象になる人物が限られてくるので捜査の糸口がありますね。
ところが、ストレス発散のため、世の中を騒がせることを目的に面白半分でやっている愉快犯ということになると、これは見つかりにくいですよ。
これに加えて、日頃のフラストレーションを晴らすために犯罪を模倣するコピーキャットも出てきているのですからね、早期に犯人を見つけることはほぼ無理じゃないでしょうか。そして、縫い針が見つかった全ブランドのイチゴを全て回収して廃棄するなんて、それはあまりにも犯人の思うつぼ!
昨日の当局の発表では、
いちごを買って食べても大丈夫です。ただし、現段階ではイチゴを切って中を確認して食べてください。ということでしたからね、懸命な判断だと思います。
日本では、特によく耳にするこの「食品への縫い針混入」犯罪は、放火犯罪にも似た面がありますね。脅迫や金品の要求はまずありませんし、手がかりが乏しいケースが多くて捜査は困難なわけです。
オーストラリアでは毎年、世の中を騒がせたい放火犯が森林火災を引き起こして、時にそれが甚大な被害を出すことがあります。
森林火災の危険日には、警察は要注意人物の見張りは怠りませんが(以前住んでいた家の隣人がヴィクトリア警察の放火犯罪専門の捜査官だったので色々話を聞きました)、広いオーストラリアですからね、放火を全て食い止めるなんて無理な話です。
犯罪者の心理や環境要因や犯罪のパターンなどを研究することで、犯罪を事前に食い止めることはなかなかできないでしょうが、捜査や犯人の更生には役立つことでしょう。
さて、今回最初に見つかったイチゴに針を混入した人は、見つかるでしょうか。
ところで、今日買い物に行ったショッピングセンター内のスーパー全店とALDIでは、イチゴが販売されておりませんでした!
全て回収されております!
八百屋にもなかったぞ!
完全にゼロ!
お帰りの前に1クリックを!
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