2012年7月6日

カリース・イーデン

オーストラリア版「ザ・ヴォイス」にすっかりはまってしまった私が、サポートし続けずにはいられなかった、その出場者の名前は、カリース・イーデン Karise Eden という。

最初の「ブラインド・オーディション」で、ステージに背を向けて座っていた4人のコーチが、彼女が歌う最初のフレーズを聴いただけで、ビックリ仰天!「うわっ!すごい!」っと雷にうたれたような顔をして即断でボタンをたたき押す!ところをご覧ください。

このビデオは、YouTubeで百万人以上が見ている短いバージョンではなくて、コーチのコメントも入った長いバージョンの方!最後までご覧ください。


名前をたずねられたカリースが、自信のなさそうな小さな声で「私の名前は、カリース・イーデンです。」と答えると、「ちょっと待ったぁ!あんなパフォーマンスの後でそんな声でしゃべるわけ?」と言われてはにかむ。

本当のカリースは、小さな声で自信なさそうにしゃべる、おびえた子供のような、あの姿のままの女の子だったのだ。

まだ19歳…。

彼女と一緒にオーディションに来て、ステージ裏で様子を見ているのは、彼女がもっと若かった頃に面倒を見てくれた里親の夫婦である。

このパフォーマンスの後、当然メディアが彼女のことを調べて報道した。

どんなにつらいことがあったのか、家庭環境の詳細までは報道されないけれど、「ザ・ヴォイス」のオフィシャルサイトでのカリースのコメントを読むと、歌手になる夢が叶わなかったら、家庭内暴力で苦しむ女性たちのために働きたいと言っているところから、家庭でつらいことがあったのだろうと想像できる。

「自分には何もない」「自分には何の価値もない」…幼い頃ずっとそう思っていたそうだ。

そして、11歳で自傷行為を始めた。今でも傷跡がたくさん残っている。

13歳で家を出た。

里親を転々とし、20以上の保護施設で暮らしたそうだ。

働ける年齢になって、求人に応募し続けるが、彼女を雇ってくれるところはなかなか見つからない。やっと面接までこぎつけた唯一のところがアダルトショップ。ポルノ商品などを扱うその店に、ようやく就職できた。

しかし、自立して生活していけるはずもなく、彼女には自分の家というものがずっとない。「ザ・ヴォイス」に出場する前は、友人の家に住まわせてもらっていたそうだ。

オーディションに一緒に来てくれた里親だったという夫婦は、ミュージックショップを経営していた。楽器に興味をもったカリースが、里親のお父さんにギターを教えてと頼んだ。お父さんは、やるからには必ずまじめに練習をすること...という条件で教えてくれた。これが、カリースの人生を変えたのだ。

ギターが弾けるようになると、自分の思いを歌にしてみたり、人前で歌を歌ったりもするようになった。音楽が、苦しむカリースの「声」つまり「ヴォイス」になったのだ。そして、自分自身を傷つける行為をしなくなったとカリース本人が言っていた。

オーディションの様子を見ながら涙ぐんでいる里親のお父さん。この人が、カリースにギターを教え、音楽で自分を表現する喜びを教えてくれた人だ。

彼女の生きてきたつらい過去が知られるにつれて、ファンが急増した!

しかし、それは、彼女の苦しみとトラブルだらけの人生に同情したからではない。彼女の歌を聴くと、心が揺さぶられるからだ。歌詞にこめられたメッセージが、聞いている人に強く届くからだ。

確かに、他の誰も持っていないような声と歌唱力を持っているカリース。

次のビデオは、バトルラウンドでのパフォーマンス。対戦しているマオリのお母さんもオーディションでの歌唱は素晴らしかった。でもね、カリースは、やっぱり特別とわかるんです、彼女が歌いだすと直ぐに...。


ライブ・パフォーマンスで最も素晴らしかったのが次のビデオ。

あまりに多くの歌手にカバーされすぎている感のある「ハレルヤ」を歌う。

コーチであるシールにアドバイスを受けながら練習した後、レコーディングを行ったスタジオでの様子を録画した映像では、カリースの歌う「ハレルヤ」を聴いて、音響エンジニアのスタッフが涙を流しているシーンがあった。


この生放送パフォーマンスも、非常に多くの視聴者に涙を流させた。私もその一人...。そして、コーチのシールも泣いていた。

そして、いよいよファイナルでの2曲目、つまりまさに最後の最後のパフォーマンスが次のビデオ。カリースが一番好きな曲だという「ステイ・ウィズ・ミー・ベイビー」。 行かないで、一緒にいて...と歌う。


そして、優勝したのは...

もちろん、カリース。

2012年の「ザ・ヴォイス・オーストラリア」の名誉とレコーディング契約を獲得した!

現在、彼女が、番組で歌った曲の数々が、オーストラリアのミュージックチャートの上位を独占状態である。

良かったねえ、カリース。これがきっかけで、アーティストとしての人生が始まったのだよ。本当に素晴らしかったし、これからの彼女が楽しみでならない。


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1 件のコメント:

  1. 初めまして!!
    ザヴォイスは日本では放送されていないのですが、たまたま先日オーストラリア ザヴォイスをyou tubeで見ました。
    私が見たのはharrison craigのオーディションです。
    そして彼の歌を聞いただけで涙がポロポロと出てしまいました。
    歌声が心の中に染み渡り・・琴線が・・・。
    それからは、毎日オーストラリア ザヴォイスの事をネットで調べていました。
    そして番組の仕組みや今年の出場者の歌を色々聞いているところでしたが、その時 去年の優勝者はどんな人でどんな歌声だったのかと調べていたら・・・。
    you tubeで一度聞いただけで完全にnock outされました。
    彼女の素晴らしい歌声、魂の叫びの様に聞こえてきました。
    彼女の事は年齢も何も分かりませんでしたが、調べていくうちにこちらのブログに辿り着き色々分かりました。
    そして、何故彼女の歌がこんなにも心打たれるのか・・・意味が分かったような気がします・・・。
    今まではアメリカンアイドルが日本で放送されているので そればかり見ていましたが、今は完全にオーストラリア ザヴォイスをyou tubeで追いかけています。
    今年は是非harrisonに優勝して欲しいのが私の望みですが、他にもmiss murphyも良いと思うのでどうなるか先は分かりませんね・・・。
    情報を有難うございました。
    分かり易く書いて下さり助かりました。

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