2012年7月3日

「不眠」の次は「椎間板ヘルニア」

「うつ」と「不眠」で家に引きこもっていた間、一体どうやって食べていたのかと不思議にお思いでしょうね、皆さん。

オーストラリアには、センターリンク Centrelink という社会福祉事務所のようなところがありまして、私のような者を助けてくれるのですよ。このセンターリンクについては、また後日書くことにいたしまして、今日は「不眠」問題の続き…。

私のように非常にまめで、真面目で、正しく、まっすぐで、何事も頑張らずにはいられないなような人は、「うつ」になりやすいと言われますが、こういうタイプは「やるしかない!」といったん決めたらとことんやるんですから、睡眠導入薬も「止めるしかない!」と心の底から決心したら、ちゃんと直ぐに止めることができたのです。

ゾンビ状態は3~4日ほど続きました。眠れなくて朦朧(もうろう)としている私がグチグチ言っても、ゴロゴロしていても、何も責めるようなことを言わず、黙ってやり過ごしてくれた家族のおかげです。

全く眠れない苦しい日が続いたとしても、それが永遠に続くわけがないんですよねえ。3日目には、いつの間にか爆睡していました。ものすごいイビキをかいていたそうです。やれやれ…。

(今オーストラリアでは、オリンピック選手の睡眠導入薬中毒が話題になっておりまして、チームドクターが処方するいくつかの睡眠導入薬が使用禁止となるということで論争を巻き起こしています。昨夜のテレビ番組で発言していた有名水泳選手は、私が使用した薬 Normison を長年に渡って使用していて、睡眠導入薬の重要性を力説しておりました。「脳みそん」ではなく「ノーミゾン」と発音しておりました。)

さて、なんとか眠れるようになってからは、メキメキと(って正しい表現だろうか…)元気を取り戻し、心臓のバクバクがおさまり、スーパーへの買い物も一人でへっちゃらで行けるようになり、まだ人に会うのは億劫だったけれど普通にコミュニケーションできるようになり、「何かやりたい!」と意欲が出てきました。

そこで取り組んだのは、以前「うつ」からの回復を大いに助けてくれた「庭の草取り」!

裏庭に作っていた四つの野菜畑は、木枠で囲った「レイズドガーデン」という腰の弱い私用に地面から高くした畑です。この畑の周囲がですねえ、夏場にほったらかしていたために草ぼーぼー。これを2日がかりできれいにしたのです!私、かなり頑張りました!

「もう止めたほうがいいよっ!後から大変なことになるよっ!」と、夫は言う。
「大丈夫よぉ!少しずつやってるし、ここに野菜を植えれば家計も助かるじゃない?」と、久しぶりに明るく意欲的な私は言う。

しかし、実を言うと、草取り開始後1日目の終わりにはすでに腰が悲鳴を上げていたというのに、無理をしていたのです。私の背骨は、交通事故のせいで下から5番目だかの骨が曲がっていて、椎間板ヘルニアという持病があるのです、はい…。

歩行も困難なほど痛くなっていましたが、「だから言っただろう!」と止められるのを恐れて、元気なふりをして家事もハツラツと取り組む私。

そして、3日目のこと。
「今日はもう畑をしてはだめだよ!」と言って夫が仕事に出た後、私は畑に直行したのです。

種をまくために畑を耕し、土を掘り起こして畑の中にまで侵入してきている雑草を取り除き、堆肥を混ぜ、茂りすぎたイチゴを別の畑に移し…。腰が相当ひどい状態になってきているのに、あと少し、あと少し…と作業を続ける大バカ者の私。

「ううぅ、こりゃもう無理だわ…。いくらなんでも、これ以上やったら大変なことになる…」
そう自覚して作業を止めた時には、もう遅すぎました。

立つこと、歩くこと、座ること、横になること、全て困難…って、一体どうしたら良いのでしょうね。しかし、家族の同情は期待できません。「大変なことになるから止めて」という家族の目を盗んでまで畑をやりすぎた私の責任は重大です。

「腰が痛いから晩ご飯作れません」とは言えません。
「腰が痛いから買い物に行けません」とも言えません。

痛み止めを飲み、歯を食いしばって、最低限の家事だけは頑張ろうとしたのだけど、やはり最初の数日は、痛すぎてどうにもならず…。
「これ以上痛くなったら僕達みんなが本当に困るから、お願いですからベッドで寝ていてください!」と、夫に言われてしまいました。

なんとか苦痛に顔をゆがめなくても動けるようになるのに2週間以上、痛みが和らいで通常の生活ができるようになるのに1ヵ月半もかかりました。完全に回復したのはつい最近のことなのです。

車椅子のレンタルを真剣に考えたし、eBayでウォーキングフレームという歩行補助杖を買おうかと真剣に悩みました。

自業自得…。

家族には、心配と迷惑をかけ続けているんですよね…私。ホントに、ごめんなさい。

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