2025年1月4日

7週間のがん治療が終わって

進行した舌がんになっていることが分かったうちの夫の叔父さんのことですが、7週間に渡った放射線治療と抗がん剤治療が昨日の金曜日に終わりました。

舌がんは首のリンパ節や喉にも転移していて、全身のリンパ組織にも広がっているわけですけど、この治療でがんがどの程度小さくなったかが分かったら余命の判断が出来るんだそうで、今後の治療の方針も決められるということです。

治療が始まって最初のうちは、まだ食べ物を口から食べることが出来ていたんですが、現在は不可能なので胃ろうになっています。胃ろうというのは、皆さんご存知だと思いますけど、胃に穴を開けて栄養剤をチューブを通して直接送り込む装置のことです。

食べることが困難になってからは体重が減っていましたが、治療の影響で口からの飲食が不可能になってからは体重はどんどん減り続けて、かつては肥満だったという叔父さんが現在は70キロになっているそうです。

飲食が不可能になっただけでなく、話すことが出来なくなっているので、スマートフォンでメッセージをやり取りして意思の疎通をしているそうです。

叔父さんの家はペンズハースト(Penshurst)という小さな町にあるんですが、メルボルンの病院までは電車とバスを乗り継いで片道6時間ぐらいかかります。

下の写真は、叔父さんの家の近くの山の上から撮ったペンズハーストです。


治療中は奥さんと2匹の犬と一緒にメルボルンに滞在するという話だったんですけど、叔父さんはこの7週間中、治療のある日には病院に近い宿泊施設に一人で滞在し、治療のない週末にはペンズハーストの家に帰っていたんだそうです。

昨日で治療は終わりましたけど、体力が無くなっている叔父さんは自力でペンズハーストまで帰ることが出来ないということでした。奥さんが車でメルボルンまで迎えに来ることも出来ないということだったので、うちの夫が送って行くことにしたんです。

とは言っても、うちの夫は遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ていますから車の運転が出来ないんですからね、うちの息子に私のカローラを運転してもらって叔父さんをペンズハーストまで連れて帰ったのです。私が運転して行く覚悟でしたが、息子が行ってくれました。

4時間以上かかったそうです。


今日は、叔父さんの家の草切りをしてから帰って来るそうです。

敷地が広いのでトラクター型の草刈り機でないと草切りが出来ないんですが、叔父さんの体力が無くなってからは切っていないので草が伸びているんですって。

これからどうするんですかねえ。がんは治りませんからね、草切りが出来なくなる時が来ますよ。うちの夫が草切りのために叔父さんの家に通うとか言い出すかもしれませんけど、片道4時間は大変過ぎます。

今日は予想最高気温が39度です。草切りは朝の涼しいうちにするんでしょうけど、草切りが終わってからまた4時間以上かけて帰って来るんですよ。明日からまた仕事ですし、明日の予想最高気温は40度です。疲れますよ。

叔父さんのために自分が出来ることをしたいという夫の気持ちは分かりますけど、息子が車の運転をしてくれないと何も出来ないわけですから、助けてくれている息子に感謝ですよ。


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