2025年1月15日

二人暮らしは1日で終わり

月曜日から治験に参加していたうちの息子が、火曜日に帰って来ました。

治験直前の検査で、血液中の「電解質」の濃度が低いことが分かり、追加の検査をしたら問題が見つかって失格になったのだそうです。

「電解質」とは、理科の授業で聞いたことがある言葉ですけど、水に溶けると電気を通す物質のことです。

主な電解質には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。重要な栄養素で「ミネラル」と呼ばれるものですね。人間の体液(細胞内液や血液)には、こうした電解質が含まれているんです。

電解質は水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれます。この陽イオンと陰イオンのバランスによって、血管、細胞、神経、筋肉などの動きを調節しているんだそうです。

身体の働きに重要な役割を果たしていますので、少な過ぎても多過ぎてもいけませんが、うちの息子は血液中の電解質が少なかったそうなんですよ。

それで追加の検査をしたところ、尿に血液や結晶が混じっていることが分かったそうです。肉眼では分からないレベルですが。

原因はいろいろ考えられるそうですけど、治験に参加するには不適格と判断されたそうです。医者からは、GP(一般家庭医)に相談して検査を受けて、原因を明らかにした方が良いと勧められたそうです。

これを聞いてピンと来たのがうちの夫ですよ。

ちょうど息子と同じ年齢の時に、うちの夫は尿路結石でひどい目に遭っているんです。尿に血液と結晶が混じっているということは、結石が出来ている可能性が大きいと夫は言うのです。

夫が言うには、尿路結石の痛みは出産の痛みよりも痛いそうですよ。夫は出産の痛みを経験していませんけどね。

それでもまあ、あの時は、

のたうち回りましたからね!

夜遅くなってからの突然の激痛で、ギャオギャオ叫んで床をのたうち回り、私はパジャマを着替える間もなく大急ぎで病院に連れて行ったんですよ。

翌日に尿と一緒に排出された石は、小豆くらいの大きさの金平糖のような形をした石でしたが、こんな小さな石のせいであんなに痛かったのかと驚いたのでございます。

あれから30年近くが経ち、一度も再発していません。それは本人が気を付けているからだそうです。あの時痛かったお腹の辺りにわずかでも違和感を感じたら、とにかくたっぷり水を飲むようにしているんだそうですよ。

この治験の報酬で日本に旅行に行くつもりだった息子は、当然がっかりしていますけど、尿に血液と結晶が混じっている原因が分かって、治療が必要なら治療をして、問題が解決したら別の治験に応募するそうです。


前回の治験参加時には肝臓に問題が見つかって、いろいろ検査をした結果、「ヘモクロマトーシス」という肝臓などに鉄が過剰に蓄積される先天性の病気の遺伝子をうちの夫から受け継いでいることが分かりましたし、今回は尿路結石のリスクに気づけたかもしれませんしね。

もちろん別の病気かもしれませんが、この治験に参加していなかったらどちらも気が付かないままになっていたと思いますから、参加して良かったですよ。

ところで、今回の治験に参加した人で、息子のように治験直前の検査で失格になった人は数人いたそうです。そのうちの一人は、南オーストラリア州のアデレードからバスで12時間もかけて来ていたそうです。

別の治験では、はるばるクイーンズランド州から飛行機でやって来て、直前の検査で失格になった人もいたそうです。その人は納得せず、帰ることを拒否して病院で騒いだので、警察が出動したそうですよ。

2日間分の報酬はもらえるので、飛行機で来ていても赤字にはならないはずですが、よほどがっかりしたんでしょうね。

息子は、病院から1時間もかからない所に住んでいるので、失格になったらすぐに家に帰れますけど、遠くから来ている人達は大変です。

尿に血液と結晶が混じっている原因が悪い病気ではないことを祈ります。尿路結石だとしたら、夫のアドバイスに従ってしっかり水を飲むことです。


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2 件のコメント:

  1. 私も去年渋い赤ワインのような尿が出て、泌尿器科に行ったところ尿道結石でした。確かに石が動くとき痛みを伴うけど、陣痛に比べたらそこまでひどくはなかったけど、私の石はゴマ粒くらいのが3つ出てきました。それでも鎮痛剤を飲まないと夜眠れなかった。なので小豆くらいの石なら相当でしょう!やはり水分を取らないといけない!1日最低でも2L。緑茶なんかがいいと言われたよ。出るまで3週間かかったので、しっかり水分を取ってね。
    お大事に。

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    1. 3週間かかったあ?スティーブは翌日だったと思うんだけど、いずれにしても結構すぐに出たのはラッキーだったのか。まあそりゃあもう今思い出してもつい笑っちゃうくらいの、すごいのたうち回りぶりでした。

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