2011年10月15日

酒類取り扱いライセンス

新しく始めることになった仕事で、RSA(Responsible Service of Alcohol)という資格が必要だということで、その取得のためにメルボルンに行った。

前日、インターネットで調べて日曜以外の毎日RSA取得コースを開講している Hospitality Training Australia という学校に金曜日午後のコースを予約。この学校は、Collins Street コリンズ・ストリートにある。メルボルンのシンボル「フリンダース・ストリート駅」から歩いてもすぐの便利なロケーションだった。

昨日のフリンダース・ストリート駅

学校の入っているビルの入り口

オーストラリアでは、酒類を扱うレストランやクラブ等で働く人だけでなく、酒類を販売する小売店などで働くためにもこの資格が必須である。アルバイトをする場合でも、この資格を持っていないと働けない。RSAの資格を持たない人を働かせると、雇用者に高額の罰金が課せられる。

私が
参加したコースの参加者は、25人ほど。ほとんどがローカルのオーストラリア人だったが、ホスピタリティーの仕事を探しているという外国人も数人いた。日本食レストランで働くために来ていると自己紹介した女性(日本人のアクセントだった)は、英語の理解に問題があったのか講義について来れない様子で途中で帰ってしまった。

トレーナーのKenという男性は、長年ホスピタリティーで働き、酒の飲み過ぎに関する様々な問題を知り尽くしているという人。大変厳しい調子で早口で話し、受講者達に質問を浴びせ続ける!ワークブックにそって、酒類を責任を持って上手に提供するための知識やテクニックを教えてくれた。途中ビデオを見たり、グループアクティビティーなどを取り入れたコースは、飽きることなく(というよりも一瞬も気を抜くことができず)、4時間があっという間に過ぎた。

使用したワークブックの表紙

近年オーストラリアでは、お酒の飲み過ぎに関係する事故、犯罪、病気、家庭暴力などが深刻な社会問題となっている。酒類を提供する側には、大きな責任があるのだ。酔っぱらっている客への酒の提供を拒否する法的責任というのがあるとは知らなかった。これは、簡単にできることではない。しかし、これを怠ると高額の罰金が課せされるのだ。トレーナーのKenは、この点について特に熱心に教えた。なぜ拒否しなければならないのか?客を怒らせることなくどうやって拒否するか?このような状況を回避するためには、どのように酒を提供するべきか?

講義の最後に簡単なテストがあった。ワークブックや講義のメモは見ることができない。ほとんどの人は、問題なく合格して資格証をもらって次々に教室を出て行った。私も、テストは満点だったので(本当に簡単なテストなんです!)資格証を受け取ることができた。ところが、驚いたことに、回答にずいぶん時間がかかっていたインド系の3人の受講者は、この簡単なテストに誤答だらけで不合格となった!あれは、英語力不足が問題だったと思う。しかし、トレーナーのKenは、彼らが間違った箇所について重要ポイントを再講義!おそらく再テストでなんとか資格が取れたのではないかと思いたい。

私は、真剣に厳しくシリアスな講義をしてくれたKenにお礼を述べて教室を出た。この講義で学んだことのほとんどは、私の仕事には必要ないことだったが、大変勉強になることばかりだった。


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