2011年10月30日

カンタス全便運航停止

ついにキレた!
カンタス航空経営陣が仰天の決断!
ハルマゲドン!

オーストラリアのフラッグシップであり、観光業のみならずオーストラリア経済全体にとっても支柱であるカンタス航空が、29日、全便無期限運航停止を決断した。全便というのは、オーストラリア国内便及び世界中の国際便の文字通り全ての便ということだ。

カンタス社は、この措置によって莫大な損失(1日あたり16億円!)が出ることを見積もった上での決断。なんで?とお思いでしょう、事情をご存知でない方は。

カンタスの従業員は、賃上げ要求・労働条件改善などを求めてしょっちゅうストライキをするのだが、今年はもう数ヶ月にわたってパイロット、整備士、地上職員の3労組が、 賃上げ要求に加えカンタス社のリストラ計画に抗議するストライキを断続的に続けているのだ。

ストライキによってフライトのキャンセルや遅延が続出。最も迷惑を被っているのは利用客。会社は、安定した運営ができない。ついにキレた会社側は、労組側が法外な要求を撤回するまで運航停止を続け、31日夕刻以後もストを続ける従業員は施設から締め出し、給料を支払わない方針を示している。

私は、労働者に、より良い労働条件や賃上げを求めてストライキをする権利があることは支持するが、はっきり言ってカンタスの従業員(特にパイロットなど)は、他の航空会社に比べ破格の給料をもらっているし、労働条件も良いのだ。どこまでも、人間の欲というのは際限がない。

欲といえば、この会社のCEOならびに役員達に目を向けると、彼らが会社から受け取る報酬の額にも驚嘆する。高額な報酬をもらう彼らは、会社としてとにかく利益をあげることに邁進している。燃料価格が上昇して赤字になっている、労組の賃上げ要求に応じたら経営が破綻するようなことを言っておきながら、年度末の決算で莫大な利益を発表したりする。

(ただし、カンタス社の国際線部門は深刻な赤字に陥っており、経営上の大きな変革が必要となっていることは事実。こうした状況の中では、人件費の安い海外へ事業の一部を移すとかリストラは、企業として経営上必要なことであることは理解できる。)

大企業は、とにかく金儲け第一で、役員達は法外な高額報酬をもらい、従業員もおおむね恵まれた労働環境で働きよい給料をもらっているものの「もっと欲しい」とストライキを行う。従業員の賃金を上げると会社の経費が増大するので、利益を追求する会社は料金なり価格なりを上げる。すると、さらに物価が上がる。私のような貧乏一般人はさらに生活が苦しくなる、という世の中の構図。

「ああ…」

もともとオーストラリアは組合活動の活発な国柄であるし、現政権は労働党だからカンタス労組をサポートしないわけにはいかないだろうし、どうなるのだろうか。とにかく、カンタスが全便運航停止などという事態は、なんとしても早期解決が必要なわけで、 豪政府が労使間の仲介に乗り出しているのだが…。


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