先日、ヒマラヤの王国ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が結婚されたというニュースがあった。相手は、まだ21歳の学生だというジェツン・ペマさん。大変美しい女性だ。お父さんが国際線のパイロットだという。
結婚式の取材には、ブータン史上初めて13カ国ものメディア関係者約160人が現地入りし、特に国王のイケメンぶりが女性に大人気のタイからは、50人以上の大型取材団が訪れたという微笑ましいニュース。
結婚式の後、町に出て国民の祝福を受ける国王が抱き上げた幼い女の子のうれしそうだったこと!ニュースの映像に映る人々がみんな本当にうれしそうで、楽しそうで、この国の前国王が提唱したという「国民総幸福量」の話を思い出した。
ブータンという国は、中国とインドに挟まれたヒマラヤ山脈の中の小さな国なのに、国民が英語を話すというのが不思議だった。調べてみると、英語は事実上の第一公用語で、この国の学校教育は英語で行われているのだ。
私には、ブータンと聞いて必ず一番に思い出す人がいる。ブータン農業の父とも呼ばれる西岡京治さんのことだ。この人のことは、「世界ふしぎ発見」というテレビ番組で知った。
1964に、海外技術協力事業団の農業指導者としてブータンに赴任され、亡くなられるまでの28年間、野菜の栽培や品種改良、荒地の開墾などブータンの農業振興に尽力された。そして、1980年には、当時の国王から国の恩人として、民間人に贈られる最高の爵位であるダショーという爵位を授かった。外国人の受爵は、西岡さんただ一人であると番組では言っていた。
西岡さんは、帰国直前の1992年に敗血症のため急死された。ブータン政府は、西岡さんを国葬で送り、ブータン国内から5000人に上る人々が葬儀に集まったそうだ。番組を見ていて、すごい人だと感動したのを思い出す。
国際留学生協会のウェブサイトに、西岡さんの紹介文が載っていますので、興味がある方はお読みください。
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