2017年8月23日

疲労困憊のウォーキング

朝は寒かった昨日ですが、空はさわやかに晴れて気温も上がり、気持ちの良い天気になりまして、私は運動不足解消のためにも「ちょっとウォーキングにでも行ってくるか」と、思ったのでございます。

日頃ほとんど運動らしい運動などしない私ですから(ラジオ体操と家事が運動)、ちょっと家の近くを歩いてみるかと。

以前、お隣のテイラーさんご夫婦の奥さまミリアムさんから、ウォーキングコースを教えてもらったことを思い出しました。

私達の家の前の道をあっちに行って、分かれ道で左に曲がって坂を上がってから、後は道なりに行けば戻ってくるという。30分ほどの丁度いいウォーキングコースですよと、ミリアムさんはおっしゃっていたのです。

よし行ってくるぞ!

ついに、出かけましたよ、私。

私達の家の前の道をあっちに行くと、ほとんどずっと下り坂でして、私ったらもう日頃の運動不足も忘れてジョギングしてしまいました。

分かれ道で左に曲がって坂を上がってから…の辺りでかなり苦しくなりましたが、ポカポカと暖かいお日様を浴びて歩いていると、アルパカ牧場があったりして気持ちも弾みました。

しかし、やっぱり上り坂は苦しいですね…。

音を上げそうになった頃、後ろから近づく足音。なんと、私とさほど歳も違わないであろう女性が「驚かないで、後ろから来てますよ!」と言いながら坂を走って上がって来たのでした。

すごい!

負けていられない!

私は走って上がるなんて無理でしたけど、頑張って坂を上りきったのでした。

さて、道はいたるところで分かれています。

後は道なりに行けば我が家に戻るんだよね?

ところがね、

アップダウンする田舎道沿いに建つお屋敷の数々に見とれながら歩くんですけどね、いつまでたっても知っている道に出ないんです。足腰は疲れてコンニャク化していくのが分かります。

早く終わって!

うっかりすると足を取られて転びそうなほど疲れてきましたが、ウォーキングは終わらない。

誰か私を車で迎えに来て!

と思っても、家にいるのは車の運転ができない息子だけ。それに、携帯電話も持ってこなかったから何かあっても助けを呼べない。

田舎道は続くんです、どこまでも、どこまでも。

来るんじゃなかった!
ウォーキングなんか二度とゴメンだ!

後悔に打ちひしがれて、「ネバーアゲイン、ネバーアゲイン」と一人言を繰り返しながら、足を引きずる私。着ていた長袖シャツは髪の毛から滴る汗でビチョビチョになってるし、帽子なんかかぶっていられるか!

早く終わって!
早く終わって!

そうこうするうちに見えてきたのは、いつも車で通っている道。やっとどこにいるのかが分かりました。ミリアムさんがおっしゃっていた通り、道なりに行くだけで戻って来ていたのです。

戻っては来たけどね、

遠かった!

やっと家に戻って時計を見ると、1時間が経っていました。

ネバーアゲイン!
ネバーアゲイン!
ネバーアゲイン!

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