2019年2月7日

ブラックサタデーから10年

10年前の今日2月7日、このブログでも度々話題にしている大災害が発生しました。「ブラックサタデー」と呼ばれる大規模森林火災です。

もう10年にもなるのです。

あの時は、前日から州知事や消防庁の人がテレビやラジオで繰り返し注意喚起のメッセージを送り続けていました。

「100年に一度あるかないかの非常に危険な天候となるから十分な準備と注意をしろ」とか「これほどに危険な条件が重なった前例がないから被害の予測もできないほどである」とか。

しかし、その日の朝になっても「本当に今日が危険日なの?」と、呑気な気分だったのは私だけではなかったはず。

当時のヴィクトリア州は、何年にもわたる降雨不足で草地も森林も極度に乾燥していたところへ来て、あの2月7日、記録的な高温と強風に見舞われて、各地で発生した小さな火災が瞬く間に燃え広がったのです。

街が燃えて無くなってしまったメアリーズビル(Marysville)には、10年経った現在、住宅やいくつかの商店も建てられて復興して来たようにも見えますが、災害前の街を知っている者の目には悲しく映ります。

無くなった人の数が173人というのも信じがたいんです。

森林火災でどうしてそんなに多くの人々が犠牲になってしまったのでしょうか。

命は助かっても、今もなお苦しんでいる人々が大勢いらっしゃるそうです。火傷の後遺症だけでなく、精神的な病気や経済的な困難で苦しんでいる人が。

森林火災の危険エリアに住んでいる我々家族は、高温強風の日には緊張します。

「家に残って火と戦い、家を守る」というのは、私にはできません。準備も訓練もできていないし、メンタル的にそういう事ができるタフさが私にはないし。

ですから、いざという時にはどこへ逃げるか、家族がどう連絡をし合うか、連絡がつかない場合にどこで落ち合うか、そういうことを今日は再確認しておきましょう。

幸い、今日は乾燥とは程遠い雨の一日になりそうです。久しぶりの雨です。




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