2015年10月18日

盲導犬パピーの「モリー」

広大な(ちょっと大げさ…でも郵便受けまで玄関から50メートル)敷地の大きな家に引っ越して、家主である義妹の勧めもあって、犬を飼おうかという話になりました。

しかし、私達のライフスタイルに犬を飼うということが合っているのかどうか、私は不安でした。

何事にも三日坊主傾向のある夫、面倒なことはとにかく避けることを信条とする息子のカイ、精神的に不安定な娘のサチ。

結局、犬の世話は、誰がすることになるのでしょうか?(火を見るよりも明らか!)

「まずは1年だけのトライアルというのをやってみよう」ということで、夫がかねてから興味を持っていた盲導犬のパピーウォーカーをやることにしました。

パピーの世話やトレーニングは、ほぼ私の仕事となることを同意の上で。当時、私は専業主婦状態でしたしね。まあ、仕事と思ってやってみるかと。

セミナーに参加してパピーウォーカーについての講義を聞き、Guide Dog Victoria(ヴィクトリア州盲導犬協会)に申し込み、家の環境チェックとインタビューを受けて合格となりまして、昨年6月に我が家にやって来たのが生後7週目の「モリー」。

不安そうなモリー

まず最初のハードルはトイレトレーニング。将来、指示した時におしっこやウンチができるようにしなければなりません。英語で「Toilet on command」と言います。

2時間おきくらいに裏庭に連れて出て(夜中も)、おしっこやウンチが出た瞬間に「クィックィックス」という声をかけてやるんです。賢いモリーは、「クィックィックス」がトイレの指示だとすぐに理解し、裏庭に連れて出て「クィックィックス」と言うと、おしっこやウンチができるようになりました。家の中での失敗はほんの数回でした。トイレトレーニングは、本当にうまくいきまして「流石にガイドドッグのパピーは賢い!」と感激。


しかし…。

あれよね、皆さん。ラブラドールレトリバーという種類の犬は「破壊者」なんですよね!

デストロイヤー!
デモリッシャー!


家の中をかじるんです。テーブルや椅子や、ソファやキャビネットや、カーペットや壁を、あの小さいモリーが破壊しまくるんですよ!(小さいと言いましたが、小さかったのは最初の1ヶ月くらいなもんで、文字通り「あっ」という間に大きくなりました。)

モリーは、退屈していたってのもあるとは分かっているんです。

なにしろ、モリーがやって来てすぐに翻訳の大きな仕事が次々と入るようになり、私はモリーと仕事との両立に大変苦労しました。モリーがしょっちゅう寝ているのでなんとかやれたんですけど。(毎晩遅くまで仕事したし…。)

退屈だったんだよ。もっとかまって欲しかったんだよ。もっと外で遊びたかったんだよ。走り回りたかったの…。

でもねえ、盲導犬のパピーは、普通の子犬が楽しむ「フェッチ(ボールや木の枝とか投げて取ってくる遊び)」とか「ダグ・オブ・ウォー(綱引き)」とか興奮させる遊びをしてはいけないんです。しても良い遊びは限られているんです。

モリー、遊びたかったんだよな…。

そしてですねえ、私達、ちょっと買い物に出る時などは、クレートに閉じ込めておく(可哀想な気もするけど)という予防策を講じるべきだったんです。

だって、帰ってきたらこの有様。

カーペットの下のクッション材がボロボロに

トイレットペーパーを持ってきて遊んだらしい

モリーったら、やってくれるんです!

怒ってはいけないと言われていました。だから怒ってはいけないのです。「こらっ!モリー!!!」と名前を言うのもいけないんですよ、こういう状況で。

モリーがいなくなった今も、我が家は傷だらけです。カーペットはボロボロです。いたるところの壁に穴が開いています。これもいい思い出…なはずがないでしょ。


さて、一番大事なトレーニングは、外歩き。最初は、ご近所の散歩から始めます。我が家の周りは田舎環境ですから、草と木ばっかりです。

それから交通量のある道へ、人がいるカフェやお店の近く、公園、階段のある場所、歩道橋、商店街、スーパーマーケットの中、そして小さめのショッピングセンター、大きなショッピングセンターと、段階を追って慣らしていきます。

このトレーニング中の大きなハードルは、物の匂いを嗅いだり、遭遇する他の犬や鳥や猫を追いかけたり、地面に落ちている食べ物に気を取られたり、「あれっ、あれは何だろ!」とよそ見をしたり、そういうことをしないようにしなくてはならないということ。

ただ黙々と、何かに気を取られることなく、歩くことにだけに集中して歩けるようにならなくてはいけないということでして、これがまあ犬の本能に反しているわけですから大変なんです。

ラブラドールレトリバーという種類の犬は食いしん坊で食べることが大好きなので、トリート(ご褒美)のドッグフードを駆使して、このトレーニングをおこないます。

おおっ、ドッグフードといえば。

盲導犬パピーはですねえ、決められたドッグフード以外のものは食べさせないんです。そして、ドッグフードは必ずフードボウルに入れて食べさせます。食べ物は家にあるフードボウルに入っているものだけ。だから、モリーは私達家族が食事をしているテーブルにやってきて食べ物をねだることはありません。だって、そこに自分の食べ物はないんですから。道に落ちている食べ物も「おや、なんだかいい匂い」と気にはなっても、そんな所に食べ物があるわけないんですから無視できるようになるんです。そう、彼女の食べ物は、家のフードボウルの中にだけあるんです。

翻訳の大仕事に追われて毎夜遅くまで仕事をしていましたから、私はどんどん疲れていきました。それでも責任感の強いこと有名な私ですから、モリーのトレーニングには全力を尽くします。(正直、モリーは可哀想だなって思いましたけど、これはいつかモリーが助けることになる目の不自由な誰かのためと信じて。)

このトレーニングも、かなり順調に行きました。ただ、どうした理由かいろんな所でしょっちゅう出くわす「フランキー」という名前のビーグルが、モリーを狂わすんです。フランキーに出くわすと、どんなに美味しいドッグフードを手に「Leave it!」の指示をしても、モリーったら完全に狂っちゃってるから効き目なし!

パピーウォーカーの家からGuide Dog Victoria(ヴィクトリア州盲導犬協会)の犬舎に戻り、本格的な訓練を受けるかどうかをテストするアセスメントの時に、もしフランキーに遭遇したら不合格は必至だだなこりゃ!と、いつも冗談を言っていました。

モリーのことは完全に私任せにしていたわけでなく、夫も時間を見つけてはモリーのトレーニングに励みましたよ。夏場は遅くまで明るいので、夫は仕事から帰ってモリーを連れて出かけていくのです。とにかくいろいろな場所に慣れることが必要ですからね。

ところが、そんなある日のこと。

私の右膝に異変が!

(つづく)


お帰りの前に1クリックを!



2015年10月17日

ヨーグルト EasiYo イージーよ!

昨日の続きです。

自家製ヨーグルトのことですけど、実は随分以前からヨーグルト作りには取り組んでおりました。お隣に住んでいたマケドニア人老夫婦から頂いたヨーグルトを種菌にして、教えてもらった通りの方法で作り続けていたのです。


この方法がですねえ、いかにもマケドニアの家庭に代々受け継がれたやり方というか、結構面倒くさいのです。(洗い物も大変だし…。)

さらに、作り続けていないと菌が死んでしまうのか弱ってしまうのか、牛乳がうまく固まらなくなるのです。

さらにさらに、今住んでいる大きい家の前に住んでいた、例の全ての部屋の壁紙が違うという古い家には小さな古いオーブンしかなくて、冬場の温度管理に苦労して失敗続き…。

教えてもらった作り方では2リットルの牛乳を使用するので(オーストラリアでは2リットルボトルが一般的)失敗すると2リットルの牛乳が無駄になる。無駄にしたくないから、その失敗したドロドロ牛乳を使ってコッテージチーズを作ったりと、さらに大変な作業になる。(洗い物も大変だし…。)

もっと簡単で、絶対に失敗しなくて、コストもかからないヨーグルト作りはできないものかと、いろいろ調べました。

インターネットで見つけた各種方法を試しました。

そういう過程で偶然に見つけたのが、EasiYo(日本語商品名「イージーヨー」)なのであります。名前がいいでしょ?簡単の Easy(イーズィー)とヨーグルトのYogurt(Yoghurt とも綴りますね)を掛けたネーミングでしょうけど、日本語の「簡単よ!」「イージーよ!」にも掛けてるのかも!(そんなわけないか…。)

そこで購入したのがこれ。Woolworths というスーパーで購入しました。


今は、デザインが新しくなっているようですが、このセットに入っていたのは、シルバーのブラスチック容器(中に赤いプラスチックのブラケットが入っています)とヨーグルトを作るための透明プラスチック容器、そしてフリーズドライの牛乳&乳酸菌のパウダー。

とにかく作り方が簡単なんです!

1.透明容器に冷たい水道水(うちの水道水はおいしいので)を半分ほど入れてパウダーを入れたらシャカシャカ振ってパウダーを溶かします。そして水を1リットルの印まで注ぎ足したら、もう一度シャカシャカ振ってパウダーを溶かす。

2.沸騰したお湯をシルバーの容器の中に入ってる赤いブラケットの上まで入れて、先ほどの透明容器を入れて、フタをする。後は8〜10時間ほど置いておく。

あらっ!!!

日本でも販売しているのならウェブサイトがあるだろうと思ったら、やっぱりありました。自宅で簡単に手作りできる、安心・安全・無添加EasiYo(イージーヨー)ヨーグルト!

作り方も出てる!


とにかく、

イージーよ!

イージーヨーを始めてからというもの一度も失敗なし!だから牛乳を無駄にすることがなくなりました。時間も無駄にしないし、洗い物もない。

お店で買うヨーグルトとは比較にならない生きた乳酸菌がたっぷりの新鮮ヨーグルト。ニュージーランドの自然放牧の乳牛から採れる牛乳使用ですよ!

もう絶対これのせい!

このプロバイオティック豊富なフレッシュヨーグルトを食べ続けてきたせい!花粉症が治ったのは!絶対そうに違いない!

熱く語る私の話を聞いて、抗ヒスタミン漬けになっている私の夫もヨーグルトを食べ始めました。

私のお気に入りイージーヨーは、無糖・低脂肪タイプのこれです。


これに手作りミューズリとバナナとか季節の果物を混ぜて食べるのです。もちろん砂糖とか甘味料・はちみつ・メープルシロップなど入れません。

美味しいよ!
身体にいいよ!
花粉症が治るかもよ!
便秘にも効くよ!

オーストラリア在住の皆さま、Coles はイージーヨーを売っていません。別のニュージーランドメーカーのよく似た商品を売っています。お値段はイージーヨーより安め。試してみましたが、品質はイージーヨーに劣ります。だから私はもう買いません。

Woolworths と BigW がイージーヨーを売っています。

特価の時には1袋 $3.50 くらいで売っていますから買いだめします。$3.50 で1リットルのフレッシュヨーグルトはお得でしょ?

ちなみに、私、味がついているタイプとか砂糖が入っているタイプは食したことがないので、それらの商品については一切わかりません。

グリーク(ギリシャ風)タイプは、濃厚です。ディップとかラム肉に添えるソースとか、ケーキとかにおすすめです。


お帰りの前に1クリックを!



2015年10月16日

花粉症の季節ですが

オーストラリアに住み始めて2年目だったか3年目、突然発症した花粉症。オーストラリアでは、一般的にヘイフィーバーと呼ばれるのは、主に Hay ヘイ(干し草)として利用されるイネ科の草の花粉が起因物質となるからなんです。

当時、私は牧場の隣に住んでおりました。

苦しみ続けてかれこれ20年近く。年々ひどくなる一方で、毎年9月から年末頃まで、ひどい時は8月下旬から新年明けてもまだ、くしゃみと鼻水と目の痒みで大変なんですよ。抗ヒスタミン薬を毎日飲まずには生活できないのですけど、薬を飲んでもひどい時は効かない!

昨年の夏には、その夜の夕食に食べたセロリアックという野菜へのアレルギーも手伝って呼吸困難となり、ナント救急車で病院に運ばれるというすごいことになったのでした…。

さて、今年も10月半ばとなっていますが、どうしたんだろう?

私なんともないんです。くしゃみも出ないし、鼻水も出ない。目も痒くない。今年は花粉が飛んでいないのかも?

そんなわけないです。

だって、うちの夫は毎日くしゃみを連発して抗ヒスタミン漬けになっているし、街を歩けば「ハックショーン!ヘックショーン!」と盛大なくしゃみ音を立てる人々を見かけるし。そうした皆さんは、いつ鼻水が垂れてきても対応できるように必ずティッシュを握りしめていらっしゃる。私なんか、時にはポケットティッシュじゃ足りなくて箱ごと袋に入れて持ち歩くこともあるんです。

でも、今年はどうしちゃったんだろ?

私、へっちゃらなんです。

治ったのかも!

夫は「今年は草の花粉が飛ぶのが遅れているんじゃないの?」と言うんですが、私はどうしても治ったような気がしてならないの!

治ったとしたら、どうして突然治ったのでしょうか?

そこで、まずはグーグルですね!キーワード「花粉症、突然治った」で検索してみると、やたらにヨーグルト関連のサイトがリストアップされました。

ヨーグルトに含まれるプロバイオティックスと呼ばれる微生物が、私達の腸内細菌のバランスを改善し、免疫機能を向上させ、アレルギー症状を緩和するとの多くの報告があるらしい。

英語でもグーグルしてみる!

すると、ああやっぱり、ヨーグルトに含まれる「生きた(これ大切!)プロバイオティックスがアレルギー症状を緩和するとの研究報告がたくさんあるらしい。ちなみに、新聞記事をひとつ

なんという偶然というか必然!

実は私、ここ数ヶ月、自分で作るミューズリというかグラノーラに手作りのフレッシュヨーグルトを混ぜたのを、ほとんど中毒気味に食し続けておりました。

やっぱり、治ったのかもよ!

自分で作るから、ヨーグルト内のプロバイオティックスなる微生物がまだしっかり生きているうちに美味しくいただけるわけです。

さあ、ご紹介しましょう。

私が毎日食べている手作りヨーグルトというのは、これです。


明日は、このヨーグルトとミューズリのお話。


お帰りの前に1クリックを!



2015年10月15日

ブログを再スタート

2年半ぶりにブログを再スタートすることにしました。

「たいへん多忙につきブログをお休み」したのは、実は精神的にブログなんてやっている余裕がなかったというのが本当のところです。

この2年半の間に、とても大変なことがたくさん起きました。

娘が病気になりました。拒食症という怖い病気です。

この恐ろしい病気が始まる前から精神的に不安定になっていた娘にとって、学校生活は大きなチャレンジでした。仲の良かった友達にさえ話せず、すっかり孤立してしまいました。自傷行為や不安発作も始まって、つらい時期が長く続きました。

でもね、夫も私も精神的な疾患に苦しんだ経験があったことは良かったです。自分が苦しんだ経験があったから、またその為に多くの書籍を読んだりしてかなりの知識を持っていたから、娘の病気にはかなり冷静に対応できました。

さらに、メルボルンでは、このような子供の精神疾患の治療体制が整っています。これには大きく助けられました。いつかこの件についても書こうと思います。

娘は、幸い比較的速く一年もかからずに摂食障害からはほぼ回復しましたが、精神的にすっかり健康になったわけではありません。まだまだ不安定です。でも、おそらく大丈夫でしょう。

息子は高校を卒業し、現在は自分がやりたかったことを勉強しています。両親も妹も具合が悪くなって、彼も辛かったことでしょう。いつも部屋にひきこもっていました。私達には、息子が行きたかった学校へ行かせてあげる経済的な余裕など全くなかったのですが、オーストラリアには、お金がなくても自分が希望する教育やトレーニングを受けられるシステムがあります。これについてもまたいつか書きます。

家も、また引っ越しました。あの全ての部屋の壁紙が違う小さな古い家から、夫の妹が投資のために購入した大きな家に引っ越したのです。格安の家賃で大きな家に住めるのは、義妹のおかげです。

家の周りに巨大なユーカリの木がいっぱい生えている

大きな家に住み始めてから、娘の治療にも役立つかと思い、盲導犬パピーウォーカーのボランティアもしましたよ。「モリー」というメスの盲導犬バピーです。モリーのことも、またいつか書きます。

我が家にやって来た日のモリー

私は、2回手術をしました。肩と膝と。視力が落ち続けて、今ではリーディンググラスなしでは何も読めなくなりました。リーディンググラスとは老眼鏡のことです。でも「老眼」とか言いたくないんですよねえ。

というわけで、ブログ復活いたしましたので、どうか皆様、またよろしくお願いします。


お帰りの前に1クリックを!



2013年3月12日

お休み中

ただ今、大変多忙につきブログはお休みしています。

一息ついたらまた始めます。