昨日、髪の毛を切ってもらいに行きました。
いつも行くのは、我が家から近いイーストランド・ショッピングセンター内にある美容院で、そこのマネージャーも務めているアジア系のLさんに切ってもらいます。
昨日は事情があってLさんが休憩中だったため、30分くらい待ちました。
私が待っている間にやって来たのが、若い両親に連れられた4〜5歳の男の子。
髪の毛を切られるのが嫌な様子で、泣き叫び、真っ赤になってわめき続け、時に暴れるのです。若いお父さんがしっかりと抱きかかえていて、とても優しく「大丈夫だよ」「すぐに終わるよ」と励ましているんですが、美容師が髪の毛を切ろうとすると狂ったようにギャオギャオと泣き叫ぶのです。
涙とよだれでグジョグジョになっていました。
店の前を通る人達もジロジロ見ていくし、何ごとかと店内を覗きに来る人もいました。
私もその子の様子が気になったので、時々見ていました。お菓子を食べさせてみたりして、落ち着いて静かになったところで再び髪の毛を切ろうとすると、その度にどうにもならない状況になりました。
その子の髪の毛はクルクルにカールしていて長く伸びてはいましたが、「そんなに嫌がっているんだから無理して今日切らなくてもいいのに」「また日を改めて来ればいいのに」と、私は思っていました。
男の子のあまりに凄まじい泣き声に、見ず知らずのおじさんが店に入って来て、若い両親に何やら意見していました。会話の内容は聞こえませんでしたが、こんなに嫌がっているのだから無理をするなというようなことだったのでしょう。
ショッピングセンター中に、あの子の泣き声が響いていただろうと思います。
うるさいどころじゃなくて、その子の様子からすると美容院でのヘアカットがトラウマになりそうなレベルでした。
その時、Lさんがそっと教えてくれたのです。
「あの子は自閉症なんです…」
ああ、そうだったのか。
Lさんの話によると、その子以外に、同じように自閉症のためにヘアカットが大変な常連の子がもう一人いるそうです。でも、その子は11歳でもっと大変なんだそうです。
マネージャーのLさんは、男の子の髪の毛を切ろうとしている美容師のアシストのために、私のヘアカットを度々中断しました。
その子の若い両親も、美容院のスタッフも、辛抱強く頑張っていました。
こういう時、私にできることは、病気を持った子供とその家族のことを理解してあげることだけです。
「なんだあの子は、ギャアギャアうるさいなあ」と思った自分を少し反省しました。
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