豪カトリック教会の虐待問題は、ここ十数年ずっと問題になっており、その度にカトリック教会の中心的人物であり最有力者であったペル氏が、メディアのインタビューや様々な機会で、しゃあしゃあと冷たい言葉で虐待を否定する発言を続けるのを目にしてきた者の一人として、ペル氏が自己保身のために嘘をつき続けてきたと確信するのです。
カトリック教会の圧倒的な権力への恐怖から、虐待の事実を公にすることを恐れてきた人々、勇気を持って公にしたことで人生を台無しにされた人々、苦痛と恐怖とで自らの命を命を絶った多くの被害者達。
虐待を受けた子供の側の訴えや証言を聞くと、ペル氏は虐待を知っていただけでは無いということは確かです。ペル氏は、虐待を行っていた小児性愛者の司祭について報告するより、教区を移動させて行為を隠蔽し、被害者に賄賂を提供して沈黙を買おうとしたとも言われています。
さらに、ペル氏に不適切に体を触られたり、ペル氏が不適切に身体を露出するのを度々目にしたりしていたという当時子供だった男性達の証言もABCで放送されました。
若い頃のペル氏 |
ヴィクトリア警察は、訴追するに足る証拠(人々の証言が主でしょうけど)があったから正式な訴追に踏み切ったのでしょうからね、今後の展開が注目されます。ただし、今回も健康問題を理由に帰国しない可能性もありますけど。
関心のある方は、BBCの記事「バチカン高官、複数の性犯罪容疑で訴追」(日本語翻訳)をお読みください。詳しく書かれています。
オリジナル記事 「Cardinal Pell: Vatican treasurer denies Australia sex offences」
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