2017年6月6日

また仮釈放中の男が犯人

昨晩、メルボルン市内から少し南のブライトンという街で、男が女性一人を人質にして立てこもるという事件がありました。

犯人は、ラジオ局に電話してきて「これはISのためにやっているのだ」「これはアルカイーダのためにやっているのだ」と叫んだらしいですが、ISとアルカイーダはそれぞれ別のテロ組織なんですけど。

犯人は警察に射殺され、その後ISが事実上の犯行声明を出したと言うけど、IS傘下の通信社が「メルボルン攻撃の実行者はイスラム国の戦士だ」と報道したと言うことです。犯人本人は「アルカイーダのため」とも言っているわけで、どうなんでしょうか。

テロ事件ということで捜査しているそうですが、1つの大きな問題は、この犯人は犯罪歴のある男で仮釈放中だったということなんです。

2014年にシドニーのリンツカフェで起きた人質立てこもり事件も仮釈放中の男が起こした事件でした。

ここ数年、メルボルンではこうした犯罪者が仮釈放中に起こした凶悪事件が続いています。特に強姦殺人事件の犯人が仮釈放中だったと分かる度に、なぜこのような犯罪者が、多くの場合は警察が仮釈放に反対しているにも関わらず釈放されて、一般社会に出てこれるのかと批判されます。

犯罪者の人権尊重や社会復帰を重視することも重要ではあるけれども、仮釈放条件が緩すぎるのではないか、条件を厳格化するべきだ、刑法の見直しが必要だなどと声が上がりますが、またしても仮釈放中の男の犯罪です。

特に再犯率の高い性犯罪者や精神疾患を持つ犯罪者が、たとえ殺人のような凶悪犯罪を起こしていても、比較的容易に短期間で社会に出て来れるというのは理解しがたい。

今朝のニュースでは、刑務所に収容された犯罪者が、刑務所内でイスラム過激派の思想の影響を受けてテロ活動に関わるようになるケースが多く見られるために、この対策も必要なのだということでした。

仮釈放条件の問題は、絶対に見直しが必要だと思いますがねえ。

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