それは夏の始めのこと。
箱型野菜畑の横に刈った草を積んでいた所から 、いつの間にか生えてきた数本のカボチャ。
夏の猛暑(40度超え!)の中、何度も死にかけたものの、その度に水をもらって何とか生き延びた2本のカボチャは、秋になってぐんぐん育ち、何十個も実をつけました。
「これは収穫が楽しみだ」と期待していたんですけど...。
我が家の敷地は、特に畑のある北側は、秋から春にかけての半年は日が当たらなくなるので、せっかく大きく育って十メートル四方に葉っぱを広げたカボチャは、どんどん枯れて腐ってしまいました。
何十個もあった実は、一つを除いて全滅!
生き残った実は、皮の色や模様から Kent Pumpkin と呼ばれる種類のようでした。
このカボチャは Japanese Pumpkin とも呼ばれるんですが、お店で売られているものは日本のカボチャにそっくりでもホクホク感はありません。
生き残った実は、地面に接触しているところが怪しい感じになってきておりまして、このままでは腐ってしまう。それはもったいないし、悔しいし。大きさは直径20センチ近くあったので、食べてみることにしました。
しかし、切ってみると種もまだ育っていない。
色も薄い黄色で、明らかに若すぎるカボチャですが、食べられないことはなかろうと思いました。ただ、茹でるとベチャベチャになりそうな予感がしたので、蒸してみました。
少し固めに蒸してから味見をすると、予想通りの薄い味。ほんのりと甘みはするんだけど、カボチャらしい味はしません。
しかし、食感は水分が少なくてホクホクしている。
ホクホク感はいいけど、このままじゃあ不味くて食べられない。
そこで、胡麻和えにしてみました。
味見をしてみると...
なんということでしょう!
超絶美味しい!
普通のカボチャではこうは行きませんよ。
甘いカボチャと甘辛い胡麻ダレでは、味がしつこくなりすぎるし、オーストラリアで売られている水分の多いカボチャは、蒸しても焼いてもベチャベチャするからねえ。
しかし、この畑の横に生えてきて、酷暑を耐えて育ったものの日照不足で成長が止まり、腐りかけた若い味なしカボチャは、甘辛胡麻ダレとの相性が抜群の上、日本で食べていたホクホクの栗カボチャみたいで、これは美味い!
カボチャなどには決して箸をつけない息子も食べていたし、うちの夫は1個食べるなり残りを全部食べてしまったから、よほど美味しかったに違いない。
カボチャは野うさぎにも食べられないから、箱型野菜畑に植えなくても、その辺の庭の何処かに植えとけば勝手に育つし、ぜひ日本のカボチャの種を手に入れて植えてみようと思います。
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