2025年11月30日

オーストラリア首相の結婚式

毎日、気が滅入るような悲しいニュースや痛ましいニュースばかりですが、昨日はおめでたいニュースがありました。

アンソニー・アルバニージー首相(62歳)が、首相官邸で結婚式を挙げたというニュースです。お相手は、5年間ほど事実婚関係だったジョディー・ヘイドンさんという方で、この方は首相のパートナーとして国際的な行事にも同行されて来ました。

昨年のバレンタインデーに、「彼女はイエスと言った♥」とSNSに投稿して婚約を発表したのがニュースになりましたが、まだ結婚式を挙げておられなかったんですね。オーストラリア史上、首相在任中に結婚した最初の首相になったそうですよ。

アルバニージー首相は、これが初婚ではありません。政治家だった前の奥さんとは20年間も連れ添われましたが、奥さんの方から離婚を求められたことは大きなショックだったそうです。

その後、スーパーアニュエーション(老後のために積み立てていく義務的な貯蓄制度)関係の金融スペシャリストであるジョディー・ヘイドンさんと知り合って事実婚関係になっておられたわけですが、昨日やっと正式に結婚されたということです。おめでとうございます。


アルバニージー首相は、中道左派政党であるオーストラリア労働党の党首です。連邦選挙で労働党が勝利して首相になった時に、「シングルマザーの息子で公営住宅で育った者が首相として皆さんの前に立つことができるオーストラリアは素晴らしい国だ」とおっしゃったんですよ。

その言葉が示すように、経済的に苦しい家庭で育った方です。お母さんはシドニーから英国に行く船で乗客係として働いていたイタリア人の男性と知り合い関係を持ったんだそうですが、妊娠したことを告げた時、その男性から自分は結婚していてイタリアに奥さんがいることを告げられたんだそうです。

二人の関係は続かず、お母さんはシングルマザーになったわけですが、当時は婚外子を産んだ若い女性への偏見も強かったし、経済的に子供を育てることは大変困難だったので、生まれる子供は養子に出すことを考えていたそうですが、自分で育てると決めました。

お母さんは、生まれ育った低所得者向け公営住宅に両親と一緒に住み、パートタイムの掃除人として働きながら息子を育てたそうですけど、関節リュウマチで苦労され、病気になられてからは自身の障害年金と母親の老齢年金で生計を立てていたそうです。

お金はなかったけれど、無条件の愛情とサポートを与えてくれたというお母さんに労働の倫理観を学んだというアルバニージー首相は、ハイスクールでは様々なアルバイトに励みました。

大学生時代に政治活動に参加するようになり、その後は左派運動家として活動してこられたのです。お母さんが病気で苦労されたことや貧困の経験から、政治家としては医療制度や福祉の充実を重視しておられます。

私は、この方の政策や主張の多くに賛同しています。共和制主義(英国の国王を元首とする立憲君主制から共和制への移行を支持)もそうですし、中絶権利の擁護、LGBTの権利の擁護、同性婚を支持、気候変動対策や再生可能エネルギーの積極的活用に賛成、多文化主義の推進などは、私が労働党を支持する理由です。

昨日の結婚式は、トップシークレットで準備されたんだそうですよ。お二人の現在の住まいである首相官邸で行われましたが、結婚式に関わる費用の全額はお二人が負担し、税金は使われておりませんのでご安心ください。

招待客は多くなく、家族や親しい友人や同僚だけが集まった小さい結婚式だったそうです。トップニュースが首相の結婚式というのはいいもんです。


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