うちの夫は少し元気が出てきた様子です。昨日の朝は、早起きをして献血に行きました。献血が終わってから、バスで父親が住む家に行ったそうです。一昨年まで私達が住んでいた、義妹(夫の妹)が所有する山の中の家です。
そこへ友人から電話があって、久しぶりに会うことになったんだそうですけど、その友人というのがこのブログでも何度か話題にしている陰謀論に取り憑かれてしまった人なんですよ。
この友人とは20年近く家族ぐるみで親しくして来たんですが、ここ数年、米国の右翼保守系政治インフルエンサー達の動画を見続けてすっかり洗脳されてしまい、ドナルド・トランプに取り憑かれたようになりましてね、ある出来事をきっかけに会わなくなって来たんです。
ある出来事とは「陰謀論に洗脳された友人」に書いたことですけど、ハイチからの移民が近所の犬や猫を捕まえて食べているなんていう根拠のない話まで本気で信じていたのですよ。
その後、何度か会う機会がありましたが、会う度に陰謀論を話題にするようになりましてね。フランスのマクロン大統領の妻であるブリジット・マクロンさんが元は男性だとか、飛行機雲というのは邪悪な目的で政府機関や闇の勢力が飛行機から有害な化学物質を散布しているのであって、日本の人口減少もそのせいだとか。
こんな話を聞いていると、私は気持ちが悪くなるんですよ。だからもう会いたくなくなったんです。定期的にお互いの家で晩ご飯を食べる関係だったんですけどね、今年は一回も我が家に招いていません。
さて、昨日久しぶりにこの友人に会ったうちの夫によると、友人はキャンディス・オーウェンズという人に心酔しているそうです。オーウェンズ氏は、米国人の黒人女性ですけど、オーストラリア政府が「ヘイトメッセージを拡散し社会の不和を煽り立てる人物である」として入国ビザを出さなかったことで世界的なニュースになった人です。
フランスのマクロン大統領夫妻からは名誉毀損で提訴されていますよね。ブリジット・マクロンさんが元は男性で、小児性愛者だったので高校の教師の時に当時生徒だったマクロン大統領と関係を持ったと執拗に主張し続けたからです。
このオーウェンズ氏が広めている陰謀論には、アポロの月面着陸がでっち上げだったなんていうのもあるんですよ。友人はそんな話も信じているんです。
そして、最近のオーウェンズ氏のイスラエル批判やトランプ政権批判にも完全に影響されていて、今では反トランプなんだそうです。「トランプだけが米国に残された唯一の希望だ」なんて言っていたのに。
そして、以前は親イスラエルだったのに、意見が180度変わって反イスラエルになり、チャーリー・カーク氏の暗殺にイスラエルが関与しているとか言っていたそうです。それもオーウェンズ氏が主張している根拠のない話ですけど。
イスラエルについてはですね、私はずっと批判して来たんです。そもそも、パレスチナの地にイスラエルという国を建国させてあげることにした過程に問題があったわけです。
迫害され、ナチスに虐殺されたユダヤ人達が気の毒だからと言って、千年以上もアラブ人が住んで来たパレスチナの土地に国を作って住んで良いというわけには行かないと思いますけど、それを国際社会が承認したわけですよ。
そこに住んでいた人々にとっては受け入れがたいことでしょ?ある日突然、家も土地も奪われて去らなくちゃあいけなくなるんですよ。アラブ人達が反発するのは当然じゃあないですか?しかし、イスラエルは世界最大の軍事大国である米国に擁護され続けます。
建国以来イスラエルがやってきた行為は、領土獲得及び拡張のための侵略と殺戮と略奪行為ですよ。国際法違反を繰り返して来たにもかかわらず、それを許してきた国際社会にも問題があるんです。
ところが、社会的地位と経済力を持つユダヤ人達の影響力が大きくなるにつれ、少しでもイスラエルを批判すると「反ユダヤ主義」だと言って非難されて大きな犠牲を被るようになったために、いつの間にかイスラエルを批判することが出来なくなりました。
ここに本質的な問題があるんです!
私がこういうことを言っても、友人は鼻で笑っていましたけどね、オーウェンズ氏のせいで反イスラエルになったんですか。オーウェンズ氏は、どんなイスラエル批判をしているんですかねえ。聞いたことがないから分かりませんけど。
まあとにかくね、私はもうこの友人と議論をしたくないんです。陰謀論を聞かされるのもまっぴらなんです。
ところで…
うちの夫はこの友人と2時間近くも話をしたそうなんですが、カフェを後にする時に友人が「車はどこに停めたの?」と聞いたんですって。「車は運転出来なくなったから、今日はバスで来た」と夫が言うと、友人は驚いたそうですよ。
うちの夫が視力のせいで車の運転が出来なくなったのは、もう4年以上も前のことです。友人はもちろんこのことを知っていましたが、忘れていたことが何度かありました。びっくりした私達は、友人が認知症なのではないかと疑ったわけですが。
覚えていたこともあるんですけどね、また忘れてしまったようです。やはり認知症が進行しているようですよ。
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