2012年12月16日

掘り出しものが見つかるオプショップ

オプショップというのがどのような店なのか、オーストラリア在住の皆さんならよくご存知だと思うが、ちょっと説明しておきたい。

「オプ」というのは「Opportunity オポチュニティ」という言葉から来ている。「有利な条件、チャンス、好機」という意味の言葉だ。オプショップはチャリティーショップとも呼ばれ、様々な団体がチャリティーを目的に運営している、寄付された中古品を販売する店のことだ。

「古着屋」と訳しては語弊がある。なぜなら、オプショップで販売されているのは衣類に限らない。家具、食器、台所用品、手芸用品、ソーイングの型紙、本、ファッションアクセサリー、靴、おもちゃ、ゲーム、ビデオ、DVD、CDなどが一般的な品目で、大きな店なら、さらに自転車や歩行補助機器と、ありとあらゆるものがそろっている。

メルボルン周辺だけでもとてもたくさんのオプショップがある。あらゆる街に少なくとも1軒はあろうと思われるのだが、Opshop.orgのウェブサイトでリストを見つけたのでちょっとご覧ください。

あるオプショップの店内


私は、娘のサチがコスプレ&仮装が大好きなため、小学校のドレスアップ・デーの仮装用コスチュームを準備するために近所のオプショップを利用していた。私にとってのオプショップは、仮装コスチューム用の古着屋というものでしかなかった。

昨年、我が家の生活は経済的に困難を極め、子ども達に新しい服を買ってやることなど不可能だった。ティーンエイジャーになったサチは、ファッションの好みが変わってきて新しい服が欲しいのだが、食べるのに苦労しているのだから服など買えるはずがない。

でも、ハロウィーンの仮装だけはどうしてもあきらめられないサチ。仮装の服ならオプショップで安く買える。

そこで、ある日、サチと私はリングウッド周辺のオプショップめぐりをしたのだ。いつも利用する近所のオプショップ以外のそれまで行ったことがなかった店にもいろいろ行ってみた。

そうしたら、まあ、皆さん!オプショップの古着は侮れませんよ!

最初は仮装のために使えそうなものを探していたのだけど、いつの間にかファッション・ショッピングとなったのでした。

物によっては新品同様!店によっては、寄付する人たちの中にファッションに結構お金をかけている人が多いのか、大変な堀り出しものがたくさんあるのです。ブランド物もあったりします。

結局、その日、サチはブランド物のデニムショーツ5ドルを半額の2ドル50セントで購入。他の店では、ベルト1ドルとデニムのワンピース(これが最高にカッコイイデザインで今でも愛用中)5ドルと黒のジャケットを8ドルくらいで購入した。

この日以来、オプショップでのショッピングは私達の楽しみとなった。

先日は、息子のカイにスーツを買う必要があった。学校主催の「10年生の親睦パーティー」みたいなイベントがあったのだ。私達家族は、現在は食べるのに苦労はしていないけれどまだまだ生活は苦しい。スーツなんて買えるか!どうしようか...と、私は悩んだ。

で、結局どうしたかというと、オプショップで買い揃えたのだ。上質ウールの黒のスーツを19ドル95セントで購入。ドレスシャツは気に入ったのがありすぎて、1着で良いところを結局2着購入した。それぞれ6ドル95セントだった。ネクタイは夫のものを借りて、これでカイはその夜のパーティーでベストドレッサーとなったのだった。

昨日は、またサチと久しぶりにオプショップに行った。サチは蜘蛛の巣模様の黒レースのトップと同じく黒いレースのロリゴス系ブラウスを購入。私も始めてトップを1着買った。(食器やキッチン道具は買ったことがあったんですけど、服ははじめて買ったの。)全部で定価20ドルくらいのはずが、昨日は半額セール中だったので10ドルだった。


サチは、一目ぼれしてしまったパンツと靴も買いたかったのだが、パンツはきつすぎ、靴は大きすぎた。1品ものだからサイズが合わなければあきらめるしかない。

それにしても楽しいですよ、オプショップ。私達、病みつきです!


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1 件のコメント:

  1. ウォンバット2012年12月16日 14:23

    OPショップはどこに行っても同じ匂いがしますよね。
    なんというか田舎のおばあちゃんの家の匂い。すぐ慣れますけどね。

    なんと私の友人はHugo Bossのジャケットを5ドルで買ってまいた。サイズもピッタシでパーティーに来てはこれオプショップで5ドルだったんだーとタグと一緒に見せびらかしてます。

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