2012年12月1日

たばこのプレーン・パッケージ

たばこのパッケージを厳しく規制する新しい法律がついに発効した。12月1日の今日より、たばこを販売する店の棚に並ぶのは、すべて法律によって規制されたPlain プレーンなデザインの箱である。

この法律成立へ経緯は、以前「世界初たばこパッケージの厳格規制」という記事に少し書いたことがあるのでそちらをお読みください。

「Plain」という言葉は、「無地の、質素な、飾りのない」というような意味だが、今日から統一されたたばこの箱は無地ではない。

箱の大きさ、色、デザインはすべて決まっており、たばこ会社は自社のロゴもマークも入れることが許されない。箱の基調となる色は、調査の結果喫煙者に最も人気がなかった濁ったカーキ色で、たばこ会社の社名と商品名だけが、決められた色、書体、サイズの文字で決められた場所に入れることが許される。

そして、最もすごいのは、喫煙が健康に及ぼす害について非常に強烈なインパクトのある写真が警告付きで大きく印刷されていること!ちょっといくつかご覧ください。



このような恐ろしげな写真と警告メッセージつきの箱に入ったたばこを20ドルも出して買い、警告メッセージを見てもなおこれを吸い、その有害と知っている煙を肺に吸い込んで美味しいと思うのだろうか、喫煙者の皆さんは...。

テレビでは禁煙を勧めるありとあらゆるタイプのキャンペーンが、毎日放送されている。もちろん、オーストラリアではたばこのTVコマーシャルも雑誌広告もすべて禁止されている。

現在1箱20ドル近くもする高額なたばこだが、更なる課税率の引き上げも考えられる。税率70%越えとなれば価格はさらに上がる。

規制はさらに厳しくなり、たばこを吸ってもよい場所というのが本当に限られてきている。

タスマニア州では、2000年以降に生まれた人たち、すなわち次世代へのたばこの販売を禁止する法律をつくろうとしている。

過去10数年間、喫煙率がどんどん下がってきているオーストラリアだが、このパッケージ規制とたばこ税引き上げで、喫煙者の減少がさらに加速して欲しいものだ。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿