6年ほど前になるが、ある日、左の肩にぷっくりとしたコブができているのに気づいた。痛みはなく、触るとグリグリしていた。
気になるので、GPに診てもらい超音波の検査をしたところ、コブは脂肪腫という良性の腫瘍で気にする必要はないといわれた。
気にするなといわれても、左肩にできているからノースリーブを着たら丸見えだ。
手術で取り除いて欲しいというと、当時の私のGPであったクンツ先生(この人がまた、常識を逸した偏屈者で、必要なこと以外一切しゃべらず笑顔も見せない医者失格モノ!)が、「頻繁に動かす肩を切ったりしたら、傷口はどうしても開いてしまって大きくなりやすい。コブがあるよりも見苦しくなるぞ!」と脅すので、私は手術をあきらめた。
その左肩のコブは、少しずつだが大きくなってきて、直径はあまり変わらないのだが盛り上がってきて、最近では服の上からでも分かるようになった。
娘のサチは、私の肩のコブをとても気持ち悪がって目をそむける。
もっと大きくなれば、それだけ手術をしたときの傷も大きくなるし、ダメージも大きくなる。いつも診てもらっているヒル先生に相談したところ、手術で取り除くことに賛成してくれた。というか、私が取り除きたいならそうすればいいという感じ。
私は民間の医療保険に加入していないので、私立の病院で手術を受ける経済力はない。当然、公立の病院で手術を受けることになる。
ヒル先生は、我が家から程近いマルンダ病院(Maroondah Hospital)に書類を送ってくれ、病院から予約日の連絡を待つようにと言った。
つまり、病院に電話を入れて、都合の良い日を考慮しつつ予約日を決めるというのではなくて、病院が予約日を連絡してくるのを待てとのことだ。チョイスは無いわけか、公立だからな。
そして、待つこと久しく、今日ついに病院から手紙が来た。
整形外科医の診察日の予約、2013年6月28日、午前9時。
半年以上先じゃないか!
ああ、オーストラリアの公立病院では、このように命にかかわる病気でない場合、とにかく待たされるのですよ。一年も待たされることもあるそうです。(命にかかわる病気でも待たされますので、ガンなどはその間に進行します。)
まあ、無料でやってもらうんだから、見た目が悪いからコブを取ってほしいなどという私のようなケースでは半年待たされても文句は言えない。
オーストラリアの公立病院は無料というのは本当なんですよ。
息子と娘を出産した時にも支払いはゼロだったし、手根管症候群の手術をした時も、2回とも支払いはゼロだった。夫が手の手術をした時も、娘のサチがぜんそくの発作で救急外来へ運ばれて3日間入院した時も、支払いはゼロだった。食事代くらいは取られるのかと思っていたけど、すべて無料だったの。
このようなサービスを受けられるのなら、私はよろこんで税金を払います。
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