2012年12月9日

入れ墨したい?

近年、オーストラリアでは入れ墨が大流行である。「入れ墨」と言うと、どうも日本人にとっては暴力団関係者の象徴としてのあまりよろしくない印象がつきまとうので、「タトゥー」と呼んだほうがよいだろう。

あらゆる街にタトゥーショップがあり、おおむね若い世代の男女が気軽に彫り物で身体を装飾することを楽しんでいるようである。

小さなポイントタトゥーや見えない場所にこっそり彫ったプチタトゥーというのは過去のものらしく、今時は肩や背中や腕や脚に大きく広く彫り込んだ絵柄やパターンを、皆さん堂々と見せている。

時々、目を奪われるような見事なタトゥーを見ることもある。

以前荷物を届けてくれた配達の男性のタトゥーは、素晴らしく芸術的だった。その人は、ニュージーランドから移民してきたマオリの男性で、彼のタトゥーは一族や家族のことを表す伝統的な図柄だとのことだった。それを首の辺りから肩と腕にかけて、魚の骨を使った伝統的な方法で彫ったものだと教えてくれた。大変誇りにしている様子だった。

そのような民族の文化としてのタトゥーとは別に、近頃オーストラリアで大流行なのは、ファッションとしてのタトゥーである。マオリの伝統的なタトゥーのデザインも人気なんだそうだ。マオリとは関係ない人たちが、ただファッションとしてマオリの図柄を彫るというのは、いかがなものか...。

マオリ伝統のタトゥー「モコ」の例

さあて、ここからが今日の本題!

娘のサチは、現在14歳。ゴスファッションと不気味&恐ろしげ系カルチャーにますます傾倒するサチだが、タトゥーにも大いに興味がある。

先日、プライスラインというお店でシールになったタトゥーを買い、左肩と足首に念願のタトゥーを入れた。もちろん、皆さんよくご存知の「水で濡らして貼り付けるタイプ」のものだから、だんだん剥がれて来ていつかは取れる...はずなのだけど、近頃の商品は品質もよろしいようで2週間以上たってもきれいなままだ。

これが、サチの左肩のタトゥー。


ところが、昨晩のこと。夕食の後に、サチと夫がなにやら話し込んでいる。耳を澄まして聞いていると、タトゥーの話をしている。タトゥーの仕組み、いかにして皮膚に永久的に色をつけるか、避けるべきタトゥー、タトゥーをいれた場合の問題点...。

(なんで、そんな話をしているの?まさか...)

キッチンで洗い物をしながら聞いていると、サチが私のところにやって来た。

「じゃあ、お母さんはどう思うの?タトゥーを入れることについて」

(きたーぁ!)

なぜかパニックる私。なんだか、避けたかった話題がついに持ち上がってしまったという感じのショックで狼狽する...。

つまり、私の心の奥底の本音として、「娘にタトゥーを入れて欲しくない」という気持ちがあったということなんですね。

ああ、しかし、娘の人生は彼女が好きなように生きていけばよいとも思うから、ここは冷静に、本音は本音として私の気持ちを話し、様々な異なるカルチャーにおいて入れ墨をしていることのハンディキャップや問題点もちゃんと理解した上で決めてもらいたいと話しました。

まだ14歳だから、入れ墨をすると決めたところでまだ実際にはできませんから。

あぁ...こりゃぁ、そのうち鼻輪や舌ピアスをやりたいと言い始めるんじゃないかと思うと、お母さんは複雑です...。


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