2012年7月8日

気がめいる服の買い物

先日、メルボルンの新聞「The Age」に、小さい女性のファションの買い物は、とっても大変!という記事があって、その記事に、オーストラリアでは身長162センチ以下は「Petite(小さいサイズ)」のカテゴリーに入ると書いてあった。

162センチで小さいサイズか...。

私は155センチ(最近ちょっと縮んだが...)で、体格的には普通。ちょっと太めかもしれないが、私の歳ならば標準体重であろうし、身長とて日本人の平均身長と大して変わらない。ただ、手足や首が短い!という恵まれない体形をしている。

ああ、皆さん。オーストラリアでは、服の買い物が全く楽しくないのだ。

まず第一に、デザインが好みではない。ちょっとデザイナー凝り過ぎじゃないの?的ゴチャゴチャした装飾が嫌だ。布地の模様にしても「うへっ...」という感じのが多すぎる。これをわが身にまとうのか...と、想像することすら拒否したい。

次に、サイズがない。私はオーストラリアではサイズ10なのだが、10を買っても丈が長過ぎ!袖が長過ぎ!試着してみると、ほとんどの場合「あっ、こりゃダメだ」と思う。バランスが変で似合わないのだ。

若い人向けのブランドは、サイズ的にはややタイトで中年向けブランドよりはフィットするけれども、いかんせんデザインがね、やっぱり若すぎて...。

ジーンズやパンツ類は、またこれが難しい。私は二人目の娘を産んだ後、ウエストサイズが元に戻らなかった。だからかなり太め。ところが腰周りは細いのだ。歳をとるにつれてお尻がなぜか小さくなった。こんな私が、オーストラリアのジーンズやパンツをはくと、ウエストに合わせた場合、ヒップのところがブカブカで横に飛び出したような状態になる。

オーストラリア女性のヒップの立派さには、しょっちゅう目を見張らされるが、ほっそりした若い女性でも、ほとんどの方は大変立派なヒップをしていらっしゃる。これが、私と同じ中年の女性となれば、どのようなお尻をお持ちかは、容易に想像できるでしょう、皆さん。

だから、本当に、ジーンズやパンツも、サイズが難しい。

靴にいたっては、まず不可能と断言しよう。私の靴サイズは、22センチ。オーストラリアの靴屋では、たいていの場合サイズは6から。うまくいくとサイズ5がおいてある場合もある。しかし、このまれにしかお目にかかれないサイズ5というのは、私が実際にはいてみた感じから言うと日本の23センチの小さめという感じだ。つまり、22センチの足には大きすぎる。

これが何を意味するのか、お分かりでしょうか?めったにお目にかかれないサイズ5ですら大きすぎるのだから、私の足に合う靴はないってこと!靴を買いたくても買えないの!

でも、靴は必要だから、しかたなく子ども靴コーナーに行く...。今じゃ、全く恥ずかしくなくなった。とにかくサイズの合う靴を探す。しかし、しょせんは子ども靴。たとえサイズが合おうとも、ハート形や星がついていたり、リボンがついていたりする。いつだったか、大人でもはけそうなデザインのショートブーツを見つけて舞い上がったことがあった。ところが、よくよく見てみると、サイドにBarbieと刺繍が入っていたのである。ああ...。

夫が仕事でしょっちゅう日本に行っていた頃は良かったなあ。服でも靴でも、オンラインショップで買い、夫の会社の事務所宛に届けてもらい、夫が持って帰ってくれていたのだ。日本製ならば、既製服も靴もぴったり合うのが嬉しいものだった...。

近頃は海外へも送ってくれるオンラインショップが増えたが、高額な送料と手数料を払わされる。

本当に、ファッションの買い物は、まさに頭痛の種ではあっても、楽しみにはならないのであります。

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2 件のコメント:

  1. Hirokoさん、はじめまして。
    日本で主としてアメリカ製品を購入しているkeiと申します。

    日本の服の型紙が細めになり、最近ボトムも細い流行へと変化したことに大変不満を抱いて生活しています。
    私は肩幅や胸周りが大きく変わった体型で....(しかし日本が小さすぎると思うのですが)下半身はLサイズです。靴は25です。

    昔から日本という社会は大きい体型の女性には大変冷たく、国民の9割が純粋な日本民族で構成されており、見た目に厳しく美白を良しとするなど固定観念にとらわれ易く、テレビのタレントは痩せすぎで、労働者はスポーツをする余裕もなく仕事に追われている印象です。

    車内で気分悪くなる人も多い昨今、格差は広がって労働者は暮らしがきつくなり、女性はスリム化でガリガリになっても職場でヒールを履いて足の変形が問題になっています。
    通勤電車内で人々は無言で若者の方が年寄りよりも疲れた生活をしており、外食産業も粗悪食を売ってビタミン不足等栄養失調が広がり、そのためか不妊症が蔓延し子供の塾通いも行き過ぎて遊ぶ場所もないです。
    すべての産業が国民の幸福より利益優先です。新聞ですら適当な報道をしており、もはやこの国に未来は感じられません。


    私自身は、洋服は日本製品はできるだけ避けています。
    下着はワイヤーが強くて発がん性があるという噂もあります。

    オーストラリアにお住まいで本当に羨ましいです。

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  2. 不便はいろいろありまずが、日本を脱出して生きている今の生活には満足しています。日本を出ることは、私の人生の目標でしたからね。やる気になれば、日本を出て生きていくということは不可能なことではありませんよ。

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