2026年7月16日

残念だったウルル旅行

月曜日からオーストラリア中央部のウルル(Uluru)に行っていたうちの娘が、昨晩帰って来ました。勤めている司法心理事務所の研修とスタッフ旅行を兼ねた2泊3日の旅行でした。


2泊3日といっても、1日目は行くだけでほぼ一日が終わり、3日目は帰って来るだけで一日が終わるんですから、実質は1日だけですよ。観光をする時間はあまり無かったようですが、ウルルには行ったそうです。

ウルルというのは、以前はエアーズロック(Ayers Rock)と呼ばれていた有名な一枚岩です。世界で2番目に大きいと言われています。今でもエアーズロックと呼ぶ人もいますが、先住民族の文化を尊重して正式名称は「ウルル」になっています。

かつては登山が可能でしたが、2019年10月にウルルの登山は恒久的に禁止されました。登山のための鎖を取り付けるために岩に打ち込まれていた鉄の棒は撤去されましたが、無数の穴が残された岩肌は痛々しかったと娘は言っていました。

娘達は、ウルルの近くにあるリゾートに宿泊したそうです。リゾートのモダンな建物はアウトバックの土地には不似合いだと私は思うし、リゾートで働いているスタッフはほとんどが白人だし、食べ物はオーストラリアのどこに行っても食べられるようなものばかり。私だったら、そんなリゾートに宿泊したいとは思いません。

私は、33年前の1993年にノーザンテリトリーをキャンプしながら周るツアーに参加したんですよ。私が参加したのは、そのツアーのうちのウルルに近いオーストラリア中央部の区間だけでしたけど。

費用はかなりかかりましたが、そのツアーに参加して本当に良かったと思っています。バスのように大きくて頑丈な4WDの車に荷物とテントを積んで、キャンプ場だけでなく原野のような場所でもキャンプをしながら周ったので、普通の観光は行けないような場所にも行きました。

運転手兼ガイドの男性と料理係兼アシスタントの女性の2人が私達の面倒を見てくれましたけど、毎日のテント設営とかはツアー参加者達が自分でするんですよ。荷物の積み下ろしも、食事の準備や後片付け、食器洗いも皆んなでするんです。

汗をかいてもシャワーを浴びられない日もありましたし、おトイレがない場所ではブッシュの陰に自分で穴を掘って用を足したりもしましたよ。テントに氷が張った朝もありました。快適とは言えないツアーです。しかし、リゾートに泊まるような旅行では決して味わえない素晴らしい経験でした。


最も感動して一生忘れられない思い出になったのは星空でした。あんなにたくさんの星を見たのは、その時が最初で最後です。そもそも、私はあんなにたくさんの星が存在していることを知りませんでした。

光害から無縁の原野で真っ暗だから見れるわけですが、原野の夜は真っ暗じゃあないんですよ。「宝石を散りばめた」という表現を聞くことがありますけど、散りばめるどころかもう空がびっしりと光の点々で埋め尽くされているんです。

そんな星空がプラネタリウムなんかとは比べ物にならないスケールで頭上に広がっているわけでね。天の川は英語で「ミルキーウェイ」(ミルクがほとばしった跡)と呼ばれますが、そう呼ばれる理由が分かるほど白く見えましたよ。ホントにもう私の文章力では表現できないほど素晴らしかったです。

うちの娘にもそれを見て欲しかったですけど、リゾートに泊まっていたんでは無理な話です。

「星の下でのディナー」(Dinner Under the Stars)というのに行ったそうで、その時に見た星空は綺麗だったそうですが、あのような場所で白いテーブルクロスのかかったテーブルでのヨーロッパ式のディナーなんて、私は違和感を感じます。

ウルルと同じくらい有名なカタジュタ(Kata Tjuṯa)という奇岩の谷があります。以前は、マウント・オルガ(Mount Olga)と呼ばれていた場所です。私が行った時には不思議な風が吹いていて、とても神秘的で、鳥肌が立って感動したことを覚えています。

残念ながら、うちの娘はカタジュタには行けなかったそうですから残念です。ぜひ行って欲しかったキングス・キャニオンにも、もちろん行けていません。研修を兼ねた実質1日のスタッフ旅行じゃあ無理な話です。

ぜひいつか個人で行って欲しいと思いました。


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