2026年3月5日

舌がんの叔父さんとパンプキンスープ

昨日は、うちの夫の叔父さんが我が家にやって来ました。舌がんになった叔父さんです。夫の父親の歳の離れた弟で、私よりも2歳上なだけなんですよ。

最初に舌がんだと分かった時のことは、「首の腫れはがんだった」に書きましたけど、診断された時には舌のがんが首やリンパ組織にも広がっていて、心配していたよりも深刻な状態でした。叔父さんは切除手術は受けませんでした。放射線治療と抗がん剤治療だけを受けることになりました。

7週間に渡る治療が終わったのは、昨年のお正月頃でした。話すことが出来なくなり、飲食も不可能でしたから胃ろうになり、やせ細って激しく衰弱した叔父さんを、メルボルンからペンズハースト(Penshurst)という小さな町にある家まで、うちの夫と息子が片道4時間以上かけて送って行きました。

私達は、正直言って、叔父さんはもう長くは生きないだろうと覚悟していたんです。

ところが、「進行した舌がんだった叔父さんの近況」にも書いた通り、叔父さんのがんは消えたんです。治療から3ヶ月後の検査では、がんがあった場所にがんは見つからなかったんですよ。

そして、体力が戻った叔父さんは、バスの洗車&クリーニングの仕事にも復帰したんです。その仕事のために、毎週片道6時間かけてペンズハーストからメルボルンに通う暮らしに戻ったんです。そして、昨日は仕事の合間に我が家まで会いに来てくれたというわけなんです。

一時は体重も戻ったと聞いていたんですが、昨日会った叔父さんは随分痩せていました。最近、再び食べ物を飲み込むのが難しくなっているそうです。お腹に痛みを感じるようにもなっていて、消化が上手く行っていないので、検査を受けることになっているそうです。

お腹のどこかにがんが転移している可能性がありますけど、きっと大丈夫だろうと言っていました。非常に楽観的な叔父さんです。


11時頃にいらっしゃるので、うちの夫が簡単なお昼ご飯を用意することにしていましたが、「叔父さんは普通の食べ物は飲み込めないし消化が上手く行っていないから、スープのようなものでないといけない」と言いまして、母親から叔父さんのお母さんの古いレシピを教えてもらいパンプキンスープを作りました。

これがすごいレシピだったんですよ。インスタントのチキンヌードルカップスープが入るんです。まず最初に玉ねぎとセロリとカボチャを「たっぷりの量」のバターで炒めろということだったので、夫はなんとバターを120グラムくらい鍋に入れました。

それを見て慌てた私は、「これはたっぷりという量を超えている!」と言って、まだ溶けていなかったバターは取り出しましたけど。(ちなみに、私のパンプキンスープにはバターも油も使いません。)

夫は、パンプキンスープの材料以外は、パンすら買って来ていませんでした。叔父さんはパンなんて飲み込めないだろうというのが理由です。ところが、実は何でも食べられたんですよ。ただ、飲み込むためには、お茶や水が不可欠ということだったんです。

せっかく来てもらったのに、お出しするのがパンプキンスープだけという恥ずかしい状況になりかけましたが、実は私はデザートにチョコレートミルクゼリーを作っていました。作っておいて良かったですよ。

そして、もうすぐ叔父さんが来られるという時間になった時、夫が言いました。

「今日は叔父さんの誕生日なんだよ」

なんですってえ!

なんで今頃そんなことを言うの?知っていたらケーキくらい作ったのに!

柔らかいスポンジケーキと泡立てたクリームのケーキなら、叔父さんも食べられたでしょうに。夫が買い物に行った時に、きれいにデコレーションされたケーキを買って来ることも出来たでしょうに。

ところで、夫が作ったパンプキンスープですけど、クローブとオールスパイスとナツメグというスパイスは入れていましたが、塩を全く入れていませんでしたから、味がしませんでした。

食べる人が自分で好きなだけ塩をふりかけて食べるのが、夫流だそうです。

叔父さんはそのパンプキンスープが気にいったようで、大きなボウルいっぱい食べていましたけどね。晩ご飯用に残ったパンプキンスープを持って帰りたいかと聞いたら、嬉しそうにたくさん持って帰りましたよ。自分のお母さんのレシピで作っていますから、懐かしい味だったのでしょう。


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